おはようございます。
来年から新NISAが始まることを受け、私の周辺でも投資熱が加熱しているのを実感しています。
ところが、実際には新NISAになったからといって特別なことをやる必要はなく、淡々と「長期・分散・積立投資」を継続するのみです。
投資って自分の大事なお金を賭けるわけですから、ブログやSNSでどこの誰とも分からぬ人の情報を100%信じるのはヤバいです。
本屋に行けばバフェット、ボーグル、エリス、マルキール、シーゲルといった重鎮の書籍がたった2,000円で買えます。
小学生の勉強と同じです。良い本を読みましょう。
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) November 27, 2023
新NISAをきっかけにどう見ても詐欺としか思えない投資情報も登場しており、自分の大事なお金を守るにはきちんと知識武装しておく必要があります。
そのためには、怪しげなブログやSNSから学ぶのではなく、きちんとした投資本から体系的に学ぶことが必要です。
そこで本日は、私がこれまでに10回以上読み返した名著をご紹介します。
新NISAで詐欺に合わないために!インデックス投資の古典的名著を読んで知識武装しよう。
インデックス投資は勝者のゲーム(ジョン・C・ボーグル)
1冊目はインデックスファンドの生みの親、ボーグル氏の本です。
この本は数あるインデックス投資本の中でも頂点に位置する名著だと思っています。
「インデックス投資万歳!インデックス投資最高!」といった内容が一冊を通じて語り尽くされています。
もちろん、ただの感情論ではなく、きちんとした投資理論に基づいてなぜインデックス投資が他の投資法と比較して優れているのかが解説されています。
インデックス投資から他の投資法に浮気したくなった時、本書を読み返すと投資方針がぶれることが無くなります。
手元において何度も読み込みたい名著です。
敗者のゲーム(チャールズ・エリス)
2冊目はチャールズ・エリスの『敗者のゲーム』です。
この本もこれまでに何度読み返したか分かりません。
こちらも内容としてはインデックス投資の優位性をひたすら説いただけなのですが、
「初心者は下手なことをせず黙って市場に居続けろ」
「稀に訪れる稲妻が落ちる瞬間を逃したら市場リターンの大半を取り逃がす」
など、初心者が打つ手はことごとく裏目に出るから何もするなというメッセージが印象深いです。
投資を始めたばかりのころは、少し試してうまくいかないとあれこれ手を出したくなりますが、それがかえって傷口を広げる結果になります。
自分には忍耐力が足りないなという方にぜひ読んでほしい本です。
ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・マルキール)
3冊目はバートン・マルキールの『ウォール街のランダム・ウォーカー』です。
書かれている内容は素晴らしいのですが、大作で文章が若干読みにくいのが難点です。
しかし、
・インデックス投資とは何か
・インデックス投資はどのように優れているのか
・長期投資でもっとも重要なアセットアロケーションの考え方
など、長期投資に必要な知識が網羅された優れた本なのは間違いありません。
これまでに紹介した本と違って何度も読み返すのはキツイですが、一度は必ず読んでおきましょう!
投資の大原則(エリス、マルキールの共著)
4冊目はエリスとマルキールの共著『投資の大原則』です。
内容としては『敗者のゲーム』と『ウォール街のランダム・ウォーカー』の2冊の良い所取りして、コンパクトに1冊にまとめた感じです。
普段活字を読み慣れていない方には本書がよいでしょう。
インデックス投資のエッセンスだけがギュッと詰まっていますので、時間をかけずに要点だけ学びたい方におすすめです。
株式投資、株式投資の未来(ジェレミー・シーゲル)
ジェレミー・シーゲルの『株式投資』『株式投資の未来』は、私の投資人生を変えた2冊です。
特に、「株式(S&P500)の長期リターンが、他のアセットと比較していかに優れているか」を端的に示した図を見たときは衝撃を受けました。
あの図を見た直後、現金比率をぐっと下げ、思い切ってインデックス投資の比率を増やしたのを今でも覚えています。
幸い、その後の株式相場に恵まれたこともあり、あの時の決断が大幅に資産を増やしてくれる結果となりました。
世の中には「レバレッジ」や「10倍株」といった怪しげな情報が飛び交っていますが、完全に時間とお金の無駄です。
そんなことよりも、最大限までインデックスファンドの保有割合を高め、長期保有したほうが100倍理にかなっています。
父が娘に伝える自由に活きるための30の投資の教え
比較的新しい本の中では、『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』がおすすめです。
こちらは投資ブログから生まれた一冊ということもあり、平易な言葉で書かれており大変分かりやすいのが魅力です。
結論も分かりやすく、「若いうちは家計資産の100%を全米株式インデックス(VTIなど)で保有しろ」という内容です。
100%にするかは各個人の状況によると思いますが、可能な範囲でインデックスファンドの保有率を高めたほうが長期リターン向上が期待できるのは間違いありませんね。
まとめ
新NISAは投資金額が大きくなる一方、間違った投資をした時のダメージも大きくなります。
自分の大事なお金は自分の力で守る必要があります。
そのためには、古典的名著に触れ、体系的な投資知識を身につける必要があります。
【関連記事のご紹介】
ボーグル氏の『インデックス投資は勝者のゲーム』の書評です。
チャールズ・エリス氏の『敗者のゲーム』の書評です。
シーゲル教授の『株式投資の未来』の書評です。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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