おはようございます。
投資に限らず、人間の意思の力というものが思いの外当てにならないことは日常生活の様々な場面で痛感します。
「今回こそは絶対に我が物にしてみせる!」と意気込んで始めた英語の勉強が、3日坊主で終わった経験などは誰でもあるはずです。
また、週3回以上通うことを決意して加入したスポーツジムも、気がつけば1ヶ月以上通っておらず、たった数ヶ月で解約することなど日常茶飯事です。
長期投資の重要性は言うまでもありませんが、それを成功させるためには人間の意志に頼らない仕組みづくりが重要と言えます。
何も努力せずとも投資が継続できる仕組みを作ろう
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. 人の意思の力に頼らずとも継続できる仕組みを作ること
2. ベースは「給与天引きの貯蓄」と「積立投資設定」
3. 積立設定をしたら10年忘れるくらいでちょうどよい
以下1つ1つ掘り下げてみていきます。
1. 人の意思の力に頼らずとも継続できる仕組みを作ること
人の意思の力というのは思いの外当てにならないものです。
投資に限らず、新しい物事に取り組み始めたばかりの頃は熱意をもってやっていたが、だんだんマンネリ化してきて最終的にはただ惰性で続けているということはよくあると思います。
「長期・分散・積立投資」は投資初心者の方でも今すぐに開始することができる投資法ですが、それを10年以上にわたって長く実践している方となるとまだまだ少数です。
いったんは「長期・分散・積立投資」をやると決意しても、世の中には無数の投資先・投資手法がありますので、その意思が揺らぐことは多々あります。
よって、周囲の雑音をうまく遮断して、自分の力に頼らずとも勝手に動いてくれる仕組み作りが成功の鍵を握ります。
2. ベースは「給与天引きの貯蓄」と「積立投資設定」
何も努力せずとも投資が継続できるようにするためには、「給与天引きの貯蓄」と「積立投資設定」の2つが土台になります。
まず大前提として、投資に回せるお金を十分に確保しなければ何も始まりません。
基本的に、人間は手元にあるお金はあるだけ使ってしまいがちです。
毎月の給料が振り込まれるのと同時に、毎月一定額を投資専用の銀行口座へ移すよう自動振込設定をするのがよいでしょう。
要するに、毎月の生活費を管理する銀行口座と、貯蓄や投資用の銀行口座は分けるべきだということです。
その次に、「投資信託の積立設定」をします。
投資対象はご自身の好みで決めてもらえばよいですが、特にこだわりがなければ以下の商品をおすすめします。
1. 米国株:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
2. 全世界株:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
このいずれかにご自身の生活に無理のない範囲で最大限のお金を投入しましょう。
3. 積立設定をしたら10年忘れるくらいでちょうどよい
大半の方が最低限やるべきことはここまでです。
あとは、10年〜20年後に大きな花を咲かせることを祈って何もせずにじーっと待ちましょう。
長期投資で成功しやすい人は、毎日のように株価の変動をチェックする人ではなく、一度積立設定したら10年くらい忘れられる鈍感さを併せ持った人です。
投資に興味が出てきますと、もっと良い方法があるのではないかとついいろいろと手を加えたくなりますが、そこをぐっと我慢する精神力が試されます。
投資が面白いのは、頻繁に細かく手を加えたポートフォリオというのが必ずしも有利というわけではないことです。
むしろ、手を加えるたびに余計な追加コストがかかったり、自分の思惑が外れたりして思わぬ遠回りになる可能性もあります。
毎月の投信積立だけで数ヶ月単位で莫大な利益をあげるのはまず無理ですが、20年〜30年と年月をかけることで大きな成果が得られる可能性があります。
まとめ
長期投資成功のコツは、何も努力せずとも投資が継続できる仕組みを築くことです。
その土台は「給与天引きの貯蓄」と「投資信託の積立設定」です。
一度積立設定したら10年間忘れるくらいでちょうどよいでしょう。
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こんな記事も書いています。
つみたてNISAは初めに積立設定をすれば後は何もやることがないため、インデックス投資のはじめの一歩に最適です。
給与天引きの貯蓄と相性がよいのはやはり投資信託でしょう。
投資で含み益が膨らんでいる時は、自分の実力ではなくただ単に相場が好調であった可能性が高いです。いつまでも謙虚さを忘れずに投資しましょう。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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