おはようございます。
当ブログの読者の同業の先生から、以下のご質問をいただきました。
ちゅり男様
いつも楽しくブログを拝見させていただいております。
先日小生のジュニアNISAに関する質問にもご丁寧に説明いただきありがとうございました。
新たに質問させていただきたいことがあり、お問い合わせいたしました。
私は30代前半の勤務医で、専業主婦の妻と、3歳・1歳の子2人という家族構成です。
今年の半ばから資産運用を開始した投資初心者で、現在idecoと自分・妻名義それぞれのつみたてNISAによる積立を行っています。
(現在、バイトにより収入は同世代の勤務医と同程度確保されていますが、大学院生という身分のため、idecoは満額の68000円/月で、つみたてNISAは私・妻それぞれ40万円/年という内訳です。)
また、もう少し積立の額を増やしたいと思い、特定口座で10万円/月の投資信託も追加で始めています。
上記の投資信託はいずれも楽天証券で、楽天VTやemaxis slimシリーズを選択しております。
なお、積立額をできれば早いうちに増やしておいたほうが良いかと思い、特定口座での積立額のさらなる増額を検討している状況です。
そこで今回、ブログ内でも度々話題に上がっている、海外ETF(本家VT等)の積立に興味が湧いてきたためいくつか質問させていただきたく存じます。
現在、貯金額や収入にまだ余裕があるため、特定口座分の投資額(10万円/月)を、20万円/月程度、可能ならそれ以上に増やすことが可能と考えております。
なお、今後の収入状況や養育費がかかるようになれば、家計状況を見て適宜積立額の減額等を行おうと思っております。
そこで、ある程度の額を積立するのであれば海外ETF積立にした方がコスト面等でメリットがあるのではないかと考えるようになりました。
この特定口座分を海外ETF積立に回すべきかどうかという点で、今後の家計状況により投資額を減額するとしても、最低1,111ドル/月以上の積立をキープできるのであれば、特定口座分の投資額を海外ETF積立に回しておいた方が良いという認識で良いでしょうか。
また、現在私は全ての投資を楽天証券で行っておりますが、過去の記事にてSBI銀行・証券の外貨積立、海外ETF積立が便利との記載を拝見しました。
今から海外ETF積立を始めるとしても、同じくSBIがおすすめでしょうか。
長文で申し訳ありません。何かと勉強不足な部分があると思われますが、ご教示いただけましたら助かります。よろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます。
結論から申し上げますと、SBI証券、楽天証券、マネックス証券は米国株取引の最低手数料をゼロに引き下げましたので、1111ドル以上での取引を意識する必要はなくなりました。
毎月の投資金額は少額でも問題ありませんが、定期積立サービスを使いたいならばSBI証券しかありませんね。
以下、詳細を見ていきます。
米国株取引の最低手数料撤廃により少額での積立も可能となった
米国株・ETFの購入時最低手数料は0ドルになりました
今月に入り、ネット証券大手3社が米国株・ETF購入時の最低手数料を0ドルへ引き下げる発表を行いました。
米国株購入時の手数料0.45%という割合には変更ありません。
以前は最低手数料が5ドルでしたので、5 ÷ 0.45 x 100 = 1111ドル以上で買い付けないと損をしていました。
しかし、最低手数料が無視できるレベルになりましたので、今後は1株から気軽に買い付けることが可能となります。
よって、毎月1111ドル以上という水準を気にする必要はありません。
VTを毎月1株〜2株ずつ少額で積み立てるということも可能になりましたね。
米国株・ETFの定期積立サービスを使いたいならばSBI証券一択
米国株・ETFの定期積立サービスを使いたいならばSBI証券一択ですね。
今までは一回あたり1111ドル以上で購入しないと手数料負けしてしまうため、よほどの資金力がないと複数日、複数銘柄に分散しての積立設定は困難でした。
しかし、上述の通り、米国株・ETF購入時の最低手数料が0ドルと無視できるようになりましたので、今後は気軽に積立サービスを使えますね。
ただし、毎月手動で積み立てることが面倒でなければ、わざわざ楽天証券から乗り換えるほどの差ではないでしょう。
投資信託のように毎月の積立設定をしてあとは放置というスタイルが好みであれば、SBI証券を利用する価値があると思います。
為替コストを節約したいならば住信SBIネット銀行+SBI証券
米国株・ETF投資でSBIを選択するもう一つのメリットは、為替コストにあります。
通常、証券会社で米国株・ETFを購入時に米ドルを仕込むと25銭の為替コストがかかります。
今現在調べた限りでは、マネックス証券が2020円1月まで為替コストをゼロにするキャンペーンを実施していますが、これも半年限定であり、普段は25銭です。
ところが、住信SBIネット銀行で事前に米ドルを仕込み、それをSBI証券へ送付するひと手間を介することで、為替コストを4銭に抑えることができます。
さらに、外貨積立サービスを利用すれば為替コストは2銭となります。
少額の取引であれば大差はありませんが、数千万円単位の取引になるとこの手数料の積み重ねが馬鹿にならない差になってきます。
まとめ
ネット証券大手3社が米国株取引時の最低手数料をゼロにしたことで、少額からの積立も可能となりました。
手数料は3社横並びですが、為替コストを考えますと、コスト面ではSBI証券が有利かと思います。
【SBI証券】
SBI証券は米国株・ETF投資で私がメインで使用している証券会社です。
つみたてNISAは楽天証券を活用しています。
こんな記事も書いています。
iDeCoに関しては、eMAXIS Slimシリーズがそろうマネックス証券が魅力的です。
おすすめの株式ETFをご紹介した記事です。
つみたてNISAのおすすめ投資信託5選です。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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