自閉症スペクトラム障害と遺伝

カウンセラー

年末も迫る中、「ショックです!」という方がクライエントさんの中に複数いらっしゃいます。

 

神田沙也加さんのことも理由ですし、大阪市での心療内科放火事件もと続けての出来事

 

だったのですが、ファンでもなく、心療内科ともまったく無関係の方なのにショックを受ける

 

というのは「もらい泣き」と同じ構造で発生します。

 

 

 

逆に、自閉症スペクトラム障害特にアスペルガー症候群の方の場合は、親や配偶者が

 

亡くなってもまったく平気どころか、死後の収支計算が優先する方も。

 

 

発達障害が遺伝するかどうかというご質問が多いのですが、ネットなどには

 

100%遺伝だ

 

とする方もたくさんあります。

 

ところが、「遺伝要因を脳内に持っていても、全員が発症するわけではない」という注釈が

 

かならずついているようです。

 

学生のころに習ったメンデルの法則のように、親がどちらも発達障害であったとしたら、子は

 

必ず発達障害になる・・・・ということではありません。

 

また、当相談室のように、成人になってから「発達障害かも」という方がいらっしゃった場合は

 

もう子供のころのことを忘れている方も多く、発達障害以外の要因(たとえば、アダルトチルド

 

レンなどに関連するネグレクト・虐待・暴力など)があったのかどうか、またそれが原因なのか

 

ということは調べようがありません。

 

両親が医学的に「発達障害」と認められる場合には、双子の場合一人が発達障害なら二人

 

とも発達障害のケースが多いということは証明されています。

 

また、子供のころのさまざまな原因によっても、発達障害因子が発症したり、因子を持っていない

 

場合でも脳にダメージを負うことがあります。

 

要因が発達障害だけの場合には、子供のころに無理やりにでもコミュニケーションをとっていく

 

ことで症状が緩和されていることも多いです。

 

両親(特に母親)が発達障害の場合には、できるだけ周囲の方(いなければ公的団体)が

 

気を配ってあげる必要があると思います。自閉症スペクトラム障害などの方がすべて「天才」なら、

 

その才能を伸ばしてあげれば良いのですが、実際にはそのようなケースは多くありません。

 

発達障害レベルが「軽度」な方は、12~1月のうちに、ぜひお越しください。

 

(「軽度」の方でも、改善するにはご家族の協力が必要な場合も多くあります)

 

 

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Source: 週刊山手心理相談室

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