おはようございます。
前回の記事で取り上げた『私の財産告白』や『となりの億万長者』を読んで、資産形成に基礎となる生活態度を勉強した後は、それを実践にうつしていく必要があります。
本を読んで勉強した時点では、まだ自分の生活は何もかわっていないからです。
そこで、「1/4 給与天引き貯金法」を実践にうつすための日常生活での工夫についてご紹介します。
ゼロから始める資産形成の攻略法その6「家計管理の鍵は固定費を徹底的に見直すこと」
資産形成の始めの段階で死ぬ気で達成しなければならないのが、まとまった額のタネ銭を用意することでした。
目標は最低500万円、できれば1000万円が理想です。
この段階を1年でも早く達成できるかどうかによって、資産形成の結果が後で大きくかわってきます。
そして、毎月の貯金額を増やすためには、家計の見直しが必須です。
家計管理のキーワードは「固定費を徹底的に見直す」です。
1. 家計を固定費と変動費に分けて考えてみよう
まずは、毎月の支出を固定費と変動費に分けて考えましょう。
固定費とは、毎月確実に一定額の出費が必要なものです。
固定費の例:住居費、通信費、水道光熱費、保険料、教育費
変動費とは、その月の生活の仕方によって、毎月の支払い額がかわるものです。
変動費の例:食費、雑貨費、服飾費、交際費、娯楽費
もちろん、上記の中には厳密に固定費や変動費と言い切れないものも含まれます。
食費に関しては、どれだけ節約したとしても毎月一定額の支出は避けられませんから、ある意味固定費的な要素もあるでしょう。
一方で、外食の頻度によって大きくかわりうるという点では、変動費的な要素もあります。
このあたりの細かいことを気にしすぎることには意味がありません。
とにかく重要なことは、固定費が少しでも削減できないか徹底的に見直すことです。
2. 固定費の削減は損益分岐点を下げることに直結する
なぜ、固定費の削減が家計の改善に重要なのでしょうか?
それは、固定費の削減は損益分岐点の改善に直結するからです。
http://www.iwasaki-bei.co.jp/assist/counting_management/04.html から引用
上の図はあくまでビジネスにおける損益分岐点を解説したグラフですが、個人レベルの家計管理にも通ずるものがあります。
紫の部分が固定費で、黄色の部分が変動費です。オレンジの部分が利益になります。
家計簿レベルでは、
固定費:住居費、通信費、水道光熱費、保険料、教育費、自動車費
変動費:食費、雑貨費、服飾費、交際費、娯楽費
売上高→毎月の収入、労働時間
利益→貯金可能額
と読み替えることが可能です。
仮に変動費がかわらなくても、固定費を削減すれば損益分岐点が大幅に左側にずれるため、その分毎月の収入や労働時間が少なくても貯金が可能であることが分かります。
固定費がメタボ化した家計状況で貯蓄をしようと思ったら、相当な労働時間を投入してかなりの額の賃金を稼がないと難しいです。
よって、少しでも楽に節約するためには、「固定費の削減」が鍵になります。
3. 変動費の過度な削減はQOLを大幅に低下させるために注意
固定費はいったん思い切って節約してしまえば、後は自動的に毎月の出費を減らしてくれます。
例えば、自分の生活を見直した結果、分不相応の賃貸住宅に住んでいると判断した場合、思い切って家賃の安い所に引っ越してしまえば以後の住居費は何も意識せずとも削減できます。
通信費も、3大キャリアよりもMVNOの方が自分にとってメリットが大きい場合、いったん乗り換えてしまえば毎月自動的に節約ができます。
毎月の金額はたいしたことないかもしれませんが、これが1年、2年、3年・・・と積み重なっていくと馬鹿にならない金額になります。
一方、変動費の削減はQOL(Quolity Of Life)に直結します。
食費や雑貨費はある程度削減することは可能ですが、過度にやりすぎると生活の質自体が大きく低下しかねません。
娯楽費や交際費が全くない生活というのもいかがでしょうか?
私自身は絶対に耐えられそうにありません。
まとめ
家計管理の鍵は固定費の見直しです。
固定費は変動費よりも金額的に大きな買い物であることが多いです。
大きな買い物ほど買値とリセールバリューを徹底的に意識する必要がありますので、そのあたりを次回考えてみたいと思います。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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