VOOとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)はどちらが良いのか

内科医

おはようございます。

当ブログの読者から、「投資信託とETFのどちらに投資すべきか」について以下の質問をいただきました。

はじめまして。

いつも貴殿のブログを拝見させて頂いているものです。

まず初めにいつも有益な情報をご発信頂きありがとうございます。

先生の投資に対する考え方に大変共感しており、今後とも参考にしたいと考えております。

そこで1点ご質問なのですが、米国株への投資を考えた場合、emaxis slim sp500などの投資信託か、VOOなどの米国ETF、どちらを買うべきでしょうか?

現在投資信託を購入しているのですが、 投資信託では配当がないためETFにも惹かれております….

ご意見頂けますと幸いでございます。

ご質問ありがとうございます。

結論から申し上げますと、S&P500などの米国を代表する指数に対する投資で、すでにeMAXIS Slimシリーズなど国内最低水準の手数料の投資信託が発売されているケースは、大半が投資信託で十分です。

米ドルに両替をしてまで米国ETFにわざわざ投資する意義はほぼありません。

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VOOとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)はどちらが良いのか

本日の記事の要点は以下の通りです。

1. S&P500への投資ならばeMAXIS Slim米国株式(S&P500)で十分

2. 投資信託は「少額・円ベース・積立」に対応しており分配金再投資の効率がよい

3. 国内の投資信託では実現不可能な個別株やセクター投資ならば米ドル

以下1つ1つ掘り下げてみていきます。

 

1. S&P500への投資ならばeMAXIS Slim米国株式(S&P500)で十分

S&P500やダウ平均、NASDAQ100などの米国を代表する指数に関しては、すでに国内に優れた投資信託がいくつも存在します。

その中でも、S&P500に連動する以下の2つの商品は大変優秀です。

1. eMAXIS Slim米国株式(S&P500):信託報酬 0.0968%、純資産総額 9600億円

2. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド:信託報酬 0.0938%、純資産総額 4600億円

 

特筆すべきは信託報酬の低さで、両者とも0.1%未満なっています。

隠れコストを加味した実質コストでも0.15%程度となっており、バンガードの主要ETFには若干劣るものの、一昔前で考えられなかったような低水準になっています。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に関しては、ファンド純資産総額も1兆円目前であり、まさに最強の投資信託の1つといえるでしょう。

 

2. 投資信託は「少額・円ベース・積立」に対応しており分配金再投資の効率がよい

投資信託の最大のメリットはS&P500などの米国株に、100円という少額から、円のままで積立投資が可能な点です。

VOOの最低購入単位は1株からですが、1株でも430ドル程度しますので、約5万円を用意する必要があります。

今後もVOOの株価が上昇し続けた場合、毎月の貯金の中から1株を購入するのも難しいというケースもありえます。

その点、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)のような投資信託であれば、基準価額がどれだけ上昇したとしても、最低100円から購入できることに変わりはありません。

また、米国ETFを購入する時に米ドルへ両替する手間が発生したり、配当金に対する国内外の二重課税のうち、外国税の一部を取り戻すための外国税額控除の手間がかかります。

私のように投資が好きで確定申告に慣れている方には苦になりませんが、思った以上に手間や時間がかかるのが正直なところです。

 

3. 国内の投資信託では実現不可能な個別株やセクター投資ならば米ドル

上記を踏まえますと、S&P500などの米国を代表する指数に対する投資であれば、もはや国内の投資信託で十分であり、わざわざ米国ETFへ投資する意義は少なくなりました。

この事実を踏まえた上で、なお米ドルへ両替して投資をする意義はあるのでしょうか?

これはシンプルに、国内の投資信託ではアクセスができない投資対象へ投資の幅を広げることを考えているかどうかだと思います。

つまり、

・米国個別株への投資

・セクターETFなどへの投資

・債券、コモディティやREIT ETFへの投資

などを検討している場合、初めから米ドルで投資を始めた方がよいでしょう。

一方、「インデックス投資一本」でその他の投資を考えていない場合、投資信託を活用すれば十分です。

 

まとめ

VOOとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)はどちらも同じ指数に連動する商品ですので、リスクもリターンも大差ありません。

大多数の方にとっては投資信託の利便性を優先するのがよいでしょう。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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