乳がんになってから、
現実として感じるようになった“死”
毎朝届く新聞の死亡欄を見ては、
「このひとも乳がんだったのだろうか」
と、『病気療養中』という死因とその年齢に、
そんなことを想像するのだ
そして、
「私もいつかここに名前と年齢が載るのか...」
と、考える
まぁ、人はいつか必ず死を迎えるわけで...
が、“がん”という病は、
そんな気持ちにさせるものだ
長年、“乳がん”という人生を送っていると、
正直、飽きてくる
手術の痛みとも、
ずっとつきあっていかなければならない
腕の稼働域の狭さとも、
リンパ浮腫にならないように
気をつけなければならないことも、
ずっと一緒
離れられない
ただ、考え方は変わってくる
それは、“生き方”
“限りある命の中で、どう生きていくか”――
生き方に答えはない
一人一人、考え方も違えば生き方も違う
その中で思うのは、
“自分らしく”ということ
いや、簡単に“自分らしく”と言っても、
実は難しい
が、結局、“自分らしく”という言葉が
一番合っているような気がするのだ
乳がんになって、
「後悔はしたくない」
と、ずっと思ってきた
それは、治療の選択も生き方も
選べる道はひとつしかなくて、
歩ける道は一本しかない
身体はひとつしかないから
迷っても立ち止まってもいいと思う
でも、引き返すことはできない
過去には戻れないから
だから、
決めたことに自信を持っていきたい
私の夢は、
“最期にしあわせな人生だった”
と、笑顔になれること
そして、
周囲に感謝して旅立つこと
もちろん最期は、
“しあわせ”だと感じることも、
笑顔になることも、
感謝の気持ちを抱くこともできないと思う
でも、それくらい、
“今”というこの瞬間を大切に生きたい
...そんなことを感じながら
歩いてきた乳がん人生――
本日、午後
オーロラのような不思議な雲が
空一面に広がっていた
夕刻には、
東の空に満月間近の月...
さ、あしたから新しい一週間――
未来はどんどん短くなって、
過去はどんどん増えてゆくからね
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Source: りかこの乳がん体験記
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