“11月28日”という長い一日。

その他

11月28日――

それは、私の人生が変わった日

乳がん告知を受けた日だ

左乳房にあった腫瘍

“良性”と信じて過ごした4年8か月

「乳がんだね」

という医師の言葉には、
衝撃しかなかった

『私、死ぬんだ...』

がん告知を受け、
待合室で泣きながら
紹介状ができるのを待っていたあの時間

「がんだったよ」

家にいる母に、
何度電話しようと思ったかわからない

が、会話を想像するだけで号泣しそうで
結局、電話できなかった

紹介状を持って
大きな病院に行ったときの私の顔は、
きっと涙でぐちゃぐちゃだっただろう

前日、雪が降り、
告知当日も風が強く寒い日だった

当時着ていたのは、
淡いピンクのコーデュロイのピーコート

寒風吹きすさぶ中、
50分の道のりを歩いて帰るには
寒さがかなり身に沁みた

が、傷んだ心には、
ちょうどいい風の冷たさだったのかもしれない

歩きながら、いろいろ思い返した

泣きながら、これからのこと、
いろいろ考えた

が、なにを考えても、
その先には“絶望”しかなかった

それは、4年8か月前に診てもらった、
医師への不信感...

なぜ、詳しい検査もせず、
視触診だけで、
“若い”という年齢だけで、
簡単に“良性”と決めつけたのか

「特に治療もないから
 そのままにしておいていい」と言われれば、
そう信じる

せめて、
「1年に1度、検査してください」

その言葉があれば...

それも、
今、こうして生きていられるから
言えること

そんな後悔を
ほかの人にしてほしくない

...そんなことを
この時期になると毎年思う

そして今日もまた、
乳がん告知を受けて
涙している人がいる――

  今夜は上弦の月

2022/11/30 上弦の月 ①

  月の彩雲がきれいだ

2022/11/30 上弦の月 ②

  あしたは、日中でも氷点下らしい

  暖かくて出かけよう...っと

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Source: りかこの乳がん体験記

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