キャッシュポジションがゼロに近い状況では手持ちの投資信託を売却すべきか?

内科医

おはようございます。

当ブログの読者の方から、キャッシュポジションの必要性について以下のご質問をいただきました。

はじめまして、ブログを楽しみにしております。

さて、お気軽にお問い合わせくださいとのことで、厚かましく、ご相談差し上げます。

数年前から個別株から投資信託に鞍替えし、ほったらかしとは言えないものの、nisa以外は時に時局に対応したく(少しは博打感覚を望む)、下落時に買い増しを行っています。

国内海外とも右肩上がりの前提条件という根拠のない雰囲気に乗っています。

キャッシュポジションをしっかり確保しておくのも大事であるのも理解できますが、買い増しを何度か行いましたので、キャッシュ枠が少なくなります。

他にインカムがなければ、手持ちの投資信託を売却し、キャッシュ枠を増やし、元のポートフォリオの各比率をもとに戻すべきでしようか?

また、キャッシュポジションは最大級の下落後に備えるものか、年間数回来るであろう大きめの調整に備えるものか、いかがお考えでしょうか?

読者のバックグラウンドは多岐に渡りますので、おおまかな一般論で構いません、よろしくお願いいたします。

ご質問ありがとうございます。

株価の調整局面を迎えるたびに株を買い付けていますと、知らない間に手持ちのキャッシュが想定以上に減ってしまっていたという事態はよく起こりえます。

私自身も、投資を始めたばかりの頃はしばしば経験していました。

相場が好調な時はそれでも問題ない気がしてきますが、私の経験からは、株の一部を売却し一定のキャッシュをホールドした方が安全です。

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キャッシュポジションがゼロに近い状況では手持ちの投資信託を売却すべきか?

インデックス投資では長期的な上昇が期待できるが、短期的なリスク管理は重要

インデックス投資、特に今後の成長が期待できる国・地域に投資をしていれば、長期的には株価の上昇が期待できます。

ただし、短期的にはかなり大きな株価の変動が起こりえます。

平常時でもマイナス20%程度、リーマンショックのような危機的な状況においてはマイナス50%程度を想定しておく必要があるでしょう。

この時、ポートフォリオが株式100%ですと全てのダメージが直撃するわけですが、一定のキャッシュポジションを保つことによって緩衝作用が期待できます。

ポートフォリオ全体のダメージを最大で30%程度に抑えたければ、ポートフォリオの40%程度はキャッシュで保有すべきでしょう。

天才と言われるレイ・ダリオが、個人投資家のリスク許容度は自分の想定よりも低いことが多く、株式の値動きを相殺するにはその3倍の債券を保有する必要があると述べています。

実際に株式の3倍もの債券を保有するのは現実的ではありませんが、リスク管理の重要性については知っておくべきでしょう。

 

一定のキャッシュポジションは保つべきだと考えます 

私個人の意見ですが、自分の全財産をリスク資産に投じるべきではありません。

少なくとも20%〜30%程度のキャッシュポジションを保有すべきでしょう。

手元にほとんどキャッシュがないという状態では不測の事態に対処できません。

よって、もし今の時点でキャッシュポジションがゼロに近い状況ならば、私ならば利益の出ている投資信託の一部を売却し、一定額のキャッシュは必ず保有します。

株式投資で最優先事項は、「絶対に大きく負けない」ようにすることです。

一度大きくダメージを受けてしまうと、そこから再起するにはかなりの時間がかかります。

 

株価の調整局面ではキャッシュポジションを下げています

以下は私のやり方ですので、参考程度に読んでいただければ幸いです。

まず、株価の調整局面に入りますと、必然的に自分の目標としているキャッシュポジションよりもキャッシュの割合が増えます。

そうなったら、リバランスを兼ねてスポットで株を買います。

短期的な・ちょっとした調整程度の時は、目標としているキャッシュの割合を大幅に下回らないように、つまり一気に買いすぎないように注意しています。

大きく・長期的な株価の調整局面になればなるほど、意識的にキャッシュポジションを下げるルールにしています。

ただし、株価の底は誰にも読めませんからキャッシュポジションをゼロにはしません。

具体的には、キャッシュポジションを20%〜40%の範囲内で適宜調整しています。

上記のようなルールを定めておくことによって、できるだけ機械的に、ただしできるだけ安い時期に多く株を買えるようにしています。

 

まとめ

株式投資の世界では、いつ何が起こるか誰にも正確に予測できません。

先人たちもキャッシュや債券ポジションの重要性を何度も説いているわけですから、我々素人が絶対に軽視しないようにすべきです。

ただし、月に100万も200万もキャッシュフローがある方は別ですが。

 

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こんな記事も書いています。

キャッシュにはキャッシュの重要な役割があり、株式で置き換えられる性質のものではありません。

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日本人投資家は、ただ単に株式を購入するのではなく、外貨を仕入れるという意識が重要だと思います。

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キャッシュもしくは債券をどの程度ポートフォリオに組み込むかは、あらかじめルールを作っておくべきです。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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