北海道 登別温泉 湯澤神社②【“鬼”は人間の悲しき末路】

(前回①からの続きです。)

(筆者が湯澤神社の神に問いました。:「鬼や地獄とは、どのような概念でしょうか?」)

「人間には、特異な性質があります。

それは、意図的に手を施す(※何かを施したり、分け与えたりすることです。)一方で、意図的に他(相手)から奪う(奪取する)ことです。

無論、意図的ならずも、これらの双方の行為は、日常の様々な場面において、相互(の間柄)にておこなわれることもあります。

これら(施す・奪取する)相互作用を絶えず繰り返しているのが、人間の営みとも申せます。

では、“鬼”とは一体どのような姿であるか。

様々な謂(いわ)れはありますが、端的に申せば、奪い続ける、いわば、底なし沼のごとくに“貪(むさぼ)る”状態を表します。

昔話にもあるように、人間に備わるあらゆる“欲”が極端化し、さらには憎悪などの自ら囚(とら)われる観念から魂を穢(けが)し、ついには肉体まで“変化(へんげ)”したのが、“鬼”という悲しき末路の姿です。

ここで見逃してならないのが、鬼は、人間の姿かたちから(鬼として)変化しているということです。人の姿(=人体の要素)はありつつ、もはや人間ではない。

人間もまた、生命を存続させるには、自然をはじめとして様々な恩恵を受けなければならなりません。だからこそ、“お蔭様”という言葉のとおり、日々支えられる存在への感謝の念をもつことが何よりも欠かせません。

ところが“鬼”とは、貪(むさぼ)り喰う、というように、ひたすら(相手・周囲から)奪っていきます。そうしなければ、もはや生きてゆけないのです。

もはや人の痛みも感じず、互いに奪いに奪い続ける(貪り喰う)世界が、まさに“地獄”という領域です。」

(次回③へ続きます。)

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Source: 神々からのメッセージ

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