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“ババ抜き”状態。

その他
「あそこの病院の診察券あったっけ...」引き出しに手を突っ込んだ母の片手に握りしめられた複数枚のカード「ほら、これ見て」母は手にしたカードを、まるでトランプでもはじめるように扇状に広げる「え? なにそれ」怪訝そうに見つめる私に、母は楽しそうに言う「病院の診察券」――数えると、優に十数枚まるでババ抜きでもはじまりそうな状況だ当時は、なぜあんなに診察券が溜まるのか不思議で仕方がなかったのだが...が、とうとう私もその域に到達しつつある  ○歯科  ○内科×3  ○外科  ○産婦人科  ○整形外科  ○耳鼻咽喉科  ○皮膚科  ○脳神経外科...と、現在10枚捨てたのは、乳がんを見落とされたクリニックの診察券と、4年に一度通っていた整骨院整骨院は、院長ががんで亡くなったから私より若かった院長ご近所ということもあり、家族同士、少し交流があっただけに衝撃が大きすぎた院長が亡くなったのは、私が乳がんになって1年くらいの頃だった「実は僕も、 いつどうなるかわからないんです」そう言っていた施術してくれる白くて温かな院長の手は、そのときすでに黒ずんでいたそれがきっと、死のサインだったのだ「私もこうして死ぬのかな...」と、悲しみと恐怖でいっぱいだったこの診察券20年以上行っていない病院もある事故で救急搬送され、それっきりの病院、風邪で一度行っただけの内科、脳ドックを受けただけの病院...捨てるわけに

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