いつもはどこまで行っても、
患者さんファーストなんやけど、
今日はなぜか、なんとなく、
親父さんファーストで診察した。
発達障害と向き合う息子さん。
息子さんを心から愛している親父さん。
診療を開始した頃は、
あまりにも大きな床ずれで、
生死を彷徨う息子さんを、
なんとしても救ってくれと
親父さんに懇願された。
そんな息子さんも、
もちろん、息子さんを愛するお母さんも、
一生懸命に、床ずれと向き合い、
うちらの訪問看護師らと毎日毎日、
処置や入浴やリハビリに取り組んだ。
そんな彼も、今では、
ノルディックウォーキングを
お母さんと毎日できるまでになり、
床ずれも、小指大の小ささまでに。
そんな息子さんも、いよいよ次のステップだ。
発達障害の身障手帳取得の準備に取り掛かる。
親父さんも70間近。息子さんのこれからの生活のため、
自分自身でしてやれなくなったときのことが
親父さんの頭の中を占めている。
だから、身障年金の準備だってすごく大事だ。
今日は、玄関を開けて家に入ると
親父さんが待ち構えていた。
先生、息子が精神科受診、了承してくれたんです!!
いつからいけますか?!傷はいつ完治ですか?!
クリニックまで行っても再発しませんか?!
その後の、心のセンターにもいけますか?!
通院は歩いて行かせも大丈夫でしょうか?!
コロナの3回目のワクチンもまだですが、外に出ても大丈夫ですか?!
保健所の保健師さんたち訪問来たけど、いろいろ話したんですが、
先生にも、ちゃんと医療的に確認しないと、、、
矢継ぎ早に、次から次へと言葉が続いていく。
そんな時、息子さんが、穏やかに、
そして、親父さんを尊敬しながらも、
しっかりと目を見て、話された。
お父さん、そんな感情的にならんでも大丈夫やで。
僕も、しっかり考えてるし、先生も、聞いてくれてるで。
お、お、お~そうかそうか、ごめんごめん。
お父さん、気持ちが入りすぎてたな。。。。。
父親と息子。
すごく素敵だった。
お父さん、タナカもお話ゆっくり聴かせてもらいますよ。
結局、そこから1時間以上、
親父さんの話を、息子さんと一緒に聴いていた。
診察を終えて玄関を出ると、
親父さんが付いてきて、こう言った。
先生、たくさんお話聴いてくれて安心しました。
息子をどうぞどうぞよろしくおねがいします。
はい、もちろん喜んで。また来ます。
今日も、やっぱりザイタクは素敵だった。
だから、この仕事は辞めらんない。
ザイタク愛は、僕にだってある((笑))
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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