今朝、
彼女は長い闘病の末、
天国へ旅立たれた。
死亡診断書を書く時、カルテを見直す。
在宅看取りに至るまでの
ご本人の歴史を振り返る。
それは、ご家族の歴史でもある。
穏やかに休まれているお顔を見て、
ご本人を労う言葉とともに、
ご家族にも労いの言葉をかける。
お母さん、40の頃から30年近く、
よく頑張られましたね。
そう言葉をかけた時、
横に居た保健師がこう続けた。
そして、ご家族の皆さまも
本当によく頑張ってこられましたね。
30年も。。。ご家族も。。。
本当に素晴らしいですね。
ご主人と二人の娘さんは、
大粒の涙をこらえながら、
頭を下げられた。
人間の誕生も素晴らしいが、
人間の旅立ちもまた素晴らしい。
彼女の旅立ちは、
最期まで母親らしく、そして、妻らしく、
ご主人への愛と二人の娘さんへの心配りがあった。
この大切な時間を
ご一緒させていただけたこと、
心から感謝申し上げます。
ザイタクの暮らしを支えること。
これは日々、人と人との出逢いの積み重ね。
多くの人のつながりで暮らしは成り立っている。
ボクらは、それに感謝し、
与えられた仕事に一生懸命に向き合い、
そして、ご本人ご家族が幸せであることを祈るだけ。
これしかできない。
今日の旅立ちも、多くの学びがありました。合掌。
今日は、13年前、クリニック開院後、
在宅看取りを初めてさせていただいた帰り道、
ラジオから流れていた曲です。
あの日の旅立ちも素敵な方で、
素敵なご家族だったことを今も覚えています。
良かったら聴いてください。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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