インデックスファンドを売るのはどんな時?

内科医

おはようございます。

チンギスハンさんのブログに「株式・投信を売るのはどんな時?→インデックスなら売らなくてOK」という内容の記事がありました。

www.tingisuhan.com

「インデックスならば売らなくてOK」と結論づけられていますが、その根拠として売りは買いよりも難しいという点がポイントです。

私も今までに短〜中期での売買益を目的とした投資をした経験がありますが、時にうまくいって気を良くするものの、それと同じくらい失敗して落ち込んだ経験があります。

一回一回の取引結果によって一喜一憂していては本業に身が入らず、諦めた記憶があります。

その経験からも、初心者の方ほど売りから入るのは難しいということが言えます。

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インデックスファンドを売るのはどんな時?

売りは買いよりも難しい理由

私の個人的な経験からも、適切な売り時を探るのは買いよりもずっと難しいです。

買いのチャンスと比べて売りのチャンスは最適な時期が短いです。

株価というのは上がる時は比較的ゆっくりで、下がる時は一気に下がる傾向があります。

株価が少し下がった時に、一過性の調整なのか本格的な暴落なのか判断がつかず、様子を見ている間にみるみる株価が下がって売り時を逃したという経験は皆あるのではないでしょうか。

もちろん、株価がピークの時点で売り抜けられればベストなのですが、容易ではないですね。

人間というのは、「このまま株を保有し続ければまた上がるのでは?」という根拠のない期待にとらわれやすいからです。

 

株価は上がるのはゆっくりで下がる時は一気に下がる

例えば、以下はVTIの過去6ヶ月チャートです。

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(画像はYahoo financeから引用)

 

2018年10月、11月にも一時的な株価の調整がありましたが、その後いったんは株価を戻しています。

その一方で、12月の下落は一過性の調整で済まず、年末に一時的に120ドル前後まで下落しています。

その下落のスピードは本当に速く、そろそろ下げ止まるだろうと安易に考えていますと、そのままスルスルと下がり続けることがよくあります。

私も、年末の暴落局面では株を買い足すことができましたが、その前のタイミングで適切に売り抜けることは不可能でした。

手元に余剰資金があれば買うのは容易ですが、売るのは本当に難しいと思います。

この事実を踏まえ、インデックスファンドを売る必要性やその方法はどうすればよいのか検討します。

 

方法1. 買い専門の投資に徹する

1つ目の手法は、売りが難しいのであれば売ることを初めから諦め、ひたすら買いに徹する手法です。

割安になった時に株を仕込み、あとは何があっても売らないということですね。

適切に分散されたインデックス型の商品であれば、個別株と異なり倒産して消滅するというリスクはありませんし、長期保有していればいつかは上昇が期待できます。

私自身も、直近のピークから10%〜20%程度下落したタイミングでスポット購入することが多いです。

「割安」かどうかうまく判断できないという方は、毎月積立を行い、毎月の株価を見ながら積立額を適宜かえるという手があります。

基本的には毎月5万円を積み立てるルールだが、株価の調整局面では最大10万円まで積立額を上げ、逆に株価が割高に見える局面では3万円まで減らすといった手法です。

これならば初心者の方でも実践しやすいですね。

 

方法2. リバランスの時に機械的に売却する

もう一つは、あらかじめ定められたルールにのっとって機械的に売る方法です。

リバランスの間隔は3ヶ月毎でも6ヶ月毎でも12ヶ月毎でもかまいません。

リバランスの時期が来た時に、株式の保有割合が当初設定した目標配分を大きく超えていれば、その超過分を売却するという手法です。

売りは買い以上に難しいことを考えますと、ルールにのっとって機械的に売った方が大きな失敗は避けられます。

また、リバランスの範囲内で売るのであれば、「一気に全株売却して利益確定」といった大勝負に出ることはありえません。

よって、大きく儲かることもありませんが、逆に株を売却した後に自分の想定したのと逆方向に相場が振れて大損することも避けられます。

株式投資において、一度大失敗をしてしまうと、それを取り戻すのにまた数年単位の時間がかかることはよくあります。

また、金銭的な損失だけでなく、精神的なダメージがそれ以上に長く続くこともあるのです。

そう考えますと、定期的なリバランスを行って適切なリスク管理を行うことは長期投資において大変重要なファクターと言えます。

 

 

まとめ

適切な売りのタイミングを探るのは買うよりもずっと難しいです。

私自身は、相場を見ながら毎月の積立金額を変更しつつ、定期的にキャッシュポジションの見直しを行っています。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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