今更感がありますが、このテーマ😊
皆さまは「いぼ痔」をお持ちでしょうか?
実は、ある程度の「いぼ痔のもと」は皆さん、お尻の中にこっそり持っていらっしゃいます🙆
便やガスが漏れるのを防ぐため、血管と周囲の結合組織で形成された肛門クッションと呼ばれる水道管のパッキンみたいな役割をしている部位があり、それがいわゆる「いぼ痔」です☺️
「中のいぼ痔(内痔核)」は基本的には普段は中に潜んでいますが、便秘下痢で負担がかかったり、立ちっぱなし座りっぱなし等長時間同じ姿勢でいたり、腹筋を使う運動やお酒等でも痔が大きくなります。
そして、中から「脱出」してきたり「出血」してきたり、とわずらわしい状態となり得るのです。何らかの症状が出てきた時点で「いぼ痔」と診断されることが多いです🍑
なので、診断する医師によっても「痔」の個数が違うことはよくある。
「外のいぼ痔(外痔核)」は強く症状が出るのは、ほとんどの場合が「血栓性外痔核」です。痔の中に血豆ができた状態です。中のいぼ痔も外のいぼ痔も原因は同じです💦
急に腫れると非常に強い痛みもを伴います。多くの場合は数日で痛みはピークアウトしますが、血豆のシコリそのものが吸収されるでは2か月程かかることもあります。発症して1-2日以内で日常生活に支障が出るほど痛いようであれば、その場で血栓摘出術を行うこともあります😲
血栓が吸収される経過で外側の皮膚が伸びきってしまい、肛門皮垂(スキンタグ)と言われるしぼんだ風船のようなヒダヒダが残ることもあります。
病的な意味合いはありませんが、どうしても気になる方は肛門皮垂切除術も選択肢となります。
※切れ痔を繰り返してできるタグもあります。厳密には「見張りイボ」と言ってちょっと硬いです🍀
「いぼ痔の治療」に関しては、一般的には「脱出してきて手で中に押し込まないと戻らない状態」に対しては入院での「結紮切除術」が適応となりますが、極論とすると、どんなにひどいいぼ痔でも絶手術しなくてはいけない状態ということはありません🎉
すっきりさっぱりしたいのか、年に数回腫れる分は薬で対処していくのか、本当は日帰り手術の適応ではないけれどできる範囲で日帰りの治療を行うのか…、患者様によっても治療のゴールが全く違います🙆
そもそもご自身で気になるイボは内痔核でも外痔核でもなく、痔の残がいの「肛門皮垂」かもしれません。
気になる症状がある方は一度肛門科で相談することをおすすめします😊
Source: 埼玉の大腸肛門科(肛門・痔・大腸内視鏡)ママ女医のブログ
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