おはようございます。
インデックス投資の王道は世界分散投資ですが、昨今では米国株だけに焦点を絞った米国株投資が人気です。
米国株投資が今後数十年にわたって最適解であり続けるか否かは正直言って私には分かりません。
しかし、少なくとも直近10年間のパフォーマンスに関しては米国株の一人勝ちであったのは事実です。
さて、米国株投資を投資信託で実践する場合に最有力候補になるのは楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)ですので、本日はその両者を比較検討します。
楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)はどちらがよいか?
信託報酬は楽天VTiとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)で互角
くどいほど繰り返しますが、インデックスファンドを選ぶうえで最も重要なことは徹底的に低コストにこだわることです。
同じ指数に連動する実質的に同じ商品でも、倍以上コストが割高な商品が世の中には溢れかえっています。
似て非なる割高な商品を掴まされないように注意しましょう。
2019年4月時点の信託報酬は以下の通りです。
1) 楽天VTI:0.1696%(VTIの0.04%+楽天証券の取り分 0.1296%)
2) eMAXIS Slim米国株式(S&P500):0.1728%
信託報酬に関してはほぼ互角ですね。
信託報酬はその商品を保有し続ける限り毎年コンスタントにかかる費用ですので、低いに越したことはありません。
見た目の信託報酬に関しては互角ですので、この両者の優劣を決定づけるには、運用に伴う追加コストも合計した実質コストを比較する必要があります。
ちなみに、楽天VTIのコストに関しては、VTIの経費率が0.03%に下がることが発表されていますので0.1596%に下がることが予測されます。
ファンド純資産総額は楽天VTIに軍配
ファンド純資産総額も必ずチェックすべきポイントの1つです。
今の時点の金額も重要ですが、直近1〜2年で純資産総額が伸びているかどうかのチェックも欠かせません。
それを怠ると、昔は人気があったけれども今となっては過去の遺産といった商品を掴んでしまう可能性があります。
2019年4月時点の純資産総額は以下の通りです。
1) 楽天VTI:約378億円
2) eMAXIS Slim米国株式(S&P500):約150億円
ただし、楽天VTIは2017年9月29日に設定、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は2018年7月3日に設定されていますから、発売時期が異なることに注意しましょう。
昨今の米国株人気を裏付けるように、両者ともにファンド純資産総額は順調に伸びていますね。
昨日までにご紹介した国際分散投資を目的とするファンドと比較しても、倍以上の売れ高を誇っています。
米国株が不調に陥った時の資金流出は気がかりですが、現状では両者とも十分な流動性があるといえるでしょう。
楽天VTIは小型株を含む、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は大〜中型株が中心
楽天VTIは、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)という米国ETFを日本円で・少額から購入できるよう日本人向けにパッケージ化した商品です。
元々のVTIに魅力がなければ、わざわざパッケージ化されるはずがありませんから、そういった意味では安心感があります。
両者のベンチマークは以下の通りです。
1) 楽天VTI:CRSP US・トータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)
2) eMAXIS Slim米国株式(S&P500):S&P500指数(配当込み、円換算ベース)
一言で言い換えるならば、
「楽天VTIは小型株も含む全米市場への投資、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は時価総額上位500銘柄の大〜中型株メイン」
となります。
VTIとS&P500はどちらが良いのか?
両者の過去20年のパフォーマンスですが、2001年〜2019年で比較しますと以下の通りです。
緑がVTI、青がIVV(S&P500 ETF)ですね。
直近5年程度比較するとほとんど差がないのですが、20年程度の中〜長期のリターンではVTIが上回っていることが分かります。
この傾向が今後も続くかは不明ですが、ほぼ同じ手数料、運用成績ならば楽天VTIを選択しようかと考えています。
まとめ
楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)のパフォーマンスはほぼ近似しており、好みで選んでも問題ないレベルです。
私自身は、より市場平均に近い楽天VTIを好んで購入しています。
【楽天証券】
楽天VTIやeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を購入するならば、楽天証券がおすすめです。
楽天カード決済で投信積立を行い、楽天スーパーポイントも頂戴するのが最強の手法です。
こんな記事も書いています。
サラリーマン投資家にとって、毎月の給与から一定額を投資にあてるのが最も心理的ハードルが低いでしょう。
これからの時代を生き抜くうえで、日本に住みながら外貨建て資産を積み上げることが重要になります。楽天VTIのような優れた商品が増えて良い時代になりました。
投資信託も優れた商品が増えてきていますが、それでも本家の米国ETFには太刀打ちできませんね。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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