“生きている意味”。

「“生きる意味”ってなんだろう」――

たぶん、多くの人たちが、
一度は考えたことがあると思う

私も、何度も何度も考えてきた

“乳がん”なんて大きな病気になると、
特に思うよね

「これじゃあ、
　乳がんになるために生まれてきたみたいじゃん」

って．．．

「生きていることに意味なんかない」

「なぜ生きているかなんて、考えても無駄」

そんなことを言っている人もいる

「ひとは、
　この世に“おぎゃ～”と生まれた瞬間から、
　試練を与えられている」

その言葉には、ちょっと頷けた

確かに、人生は試練だらけだ

が、それを“試練”と捉えるかどうかでも
また違ってくる

そう簡単に答えは出ない、“生きている意味”

誰かに頼られて生きていること

誰かの支えとなって生きていること

誰かに必要とされること

ただ、ここに存在していること――

とどのつまり、
結論は曖昧で．．．

「今、ここにある命

　おいしいものを食べて、
　楽しんで．．．

　今を目一杯生きよう」――

　　今日の空

　　相変わらず強風が続き、
　　土埃で空は霞んだまま

　　こうして美しい空を見上げることができるのも、
　　生きていられるから――

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Source: りかこの乳がん体験記