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みなさま、こんにちは!
2代目ガンちゃん先生です
今日は、
論文の紹介です
Clinical and Molecular Hepatologyという雑誌に
私の臨床研究が掲載されました
Clinical significance of the discrepancy between radiological findings and biochemical responses in atezolizumab plus bevacizumab for hepatocellular carcinomaという
タイトルです
肝細胞癌に対するアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法において画像による変化と、腫瘍マーカーの変化に乖離が見られるケースがあるという訳になります
アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法とは、
商品名で言うと、テセントリク+アバスチンです
いま、肝細胞癌における全身薬物治療の
最初の選択肢になっている治療方法です
私も多く使っていますが、
治療して、CTなどの画像で効果を判定するときに、
効いているのに、腫瘍マーカーが下がってないケースがあって、
なんでかな?と思っておりました
下の画像ですが、
左が治療前、
真ん中が6週間後の最初の画像判定です
上の列も下の列も、どちらも
癌の白さ(造影効果)が消失しており、効いていると考えられます
ですが、採血で分かる腫瘍マーカーでは、
上の列は、非常に下がっていましたが、
下の列は、全然下がっていませんでした
どちらも効いているはずなのに、腫瘍マーカーが下がるケースと
下がらないケースがあるのです
結果的に、右の画像になりますが、
上の列は、どんどん癌は小さくなり、9カ月以上、効果が持続しました
一方で、下の列では、癌はすぐに大きくなり、
5ヶ月程度で、テセントリク+アバスチンをやめないといけなくなりました
このように、テセントリク+アバスチン治療で画像では効いてそうで、
腫瘍マーカーが減ってないケースは、50%程度存在する様です
何が言いたいかといいますと、
画像だけでなく、腫瘍マーカーも重要な判断基準にしながら、
治療経過を慎重にみていかないといけないということです
いま、肝臓がんにはたくさんの薬剤があります。
それら一つ一つの理解を深め、
最も効果的な使い方、管理の仕方を見つけないといけません
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Source: ガンちゃん先生奮闘記
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