あきらめない 大腸がん カテーテル治療

外科医

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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

今日は、あきらめない大腸がん治療の話

大腸がん、日本人が最も患う可能性の高い癌です
年間14万人が大腸がんの診断
を受けています

大腸がんは早期であれば内視鏡的切除もしくは外科的切除が行われ、
進行した状態では、全身の抗がん剤治療が確立しています

大腸がんで最も転移しやすい場所は、肝臓
進行した状態、転移した状態では、多くの場合が肝臓に癌を持つことが多いです

進行した状態への全身の抗がん剤治療はとっても確立していて、
1番目から3ー4番目くらいまで
治療の順番が決まっています

ですが、実際は3番目くらいから治療の効果はマイルドになってきて、
癌を小さくするというよりも大きくさせないという治療に移り変わってしまい、
治療するDrからもあきらめムードが漂ってきます

例えば、
この患者さま、
2年前に岩本内科に来院された大腸がんを患う患者さま
福岡県内からのご来院です

3年前に、大腸がんが見つかり肝転移を有する状態で見つかり、
大腸は切除

肝転移に対して全身の抗癌剤治療を開始、
一つ目の抗癌剤は少し効果が出ましたが、しびれが出て来て中断、
次の治療に切り替え、なんとか過ごしましたが、徐々に増大、
3番前の抗癌剤に切り替えたものの
副作用も出て、効果も弱く、、、

この流れはよくある流れです・・

一般的には、
3番目の抗癌剤も効果が出ず、4番目の抗癌剤を検討するところで、
岩本内科に来られました

来られた時には、
肝臓の左葉に3-4cm大の肝転移、他にもいくつか認める状態で、

スライド2

早速、私がカテーテルを留置し、
肝動注化学療法を開始

スライド4

その結果、肝動注化学療法が
非常によく効いて、全ての癌が縮小、
肝臓の右側の癌は消失したので、
左葉の癌だけ、外科的に切除してもらいました

スライド12

こういう流れをConversion(コンバージョン)治療と言います
結果的に、
前医であきらめムードだった状態から、
一旦、癌ゼロが得られたのです

スライド14

ですが、切除後、
少ししてから、また再発を認めたので、

前医で少しの間、全身の抗がん剤治療を行って貰いましたが、
効果が出ず、

改めて、当院で
カテーテル留置をし、肝動注化学療法を再開

もう一回、よく効いてくれて、
明らかに縮小

スライド17

ですが、治療も長くなってきて、
動脈が狭くなってしまい、
入れていたカテーテルを抜去しないといけなくなり

一時的に、全身の抗がん剤を投与していると
また、増大
してきたので、

今度は、特殊型の留置カテーテル(ReMAPシステムI)を留置し、
動注化学療法を再開しております

スライド19

3番目の抗癌剤が効かなくなってから、
2年の経過です

大腸がんでも“あきらめない”事で、
次に繋がるのがよくわかる経過
です

大腸がんの場合は、全身の抗がん剤治療もとっても大事なので、
まずは全身の抗がん剤治療をお勧めしますが、

3番目、4番目になって、肝臓の転移が問題になっているなら、
動注化学療法は、かなり強い武器になると考えています

何よりも、この方、動注化学療法をしている間も、
副作用はほとんどなく、お仕事しながら
お過ごし頂けているので、
それが一番です

経験が増えてきて、
工夫をすることで
大腸がん、肝転移もうまく
肝動注化学療法で制御する事ができることが見えてきました

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肝臓がん、転移性肝がんでお困りの方は、いつでも、どんな状態でも一度、岩本内科医院にお問い合わせください。
Source: ガンちゃん先生奮闘記

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