神の詩 第五章十二節 20

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 神の詩 第五章十二節 20

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「心を統一した者(ヨーガ行者)は、行動の結果を捨てて、究極の平安に達する。心を統一していない者は、欲望のままに行動し、結果に執着して束縛される。(十二)」

続きです。

心の作用5:
記憶(スムリティ)

「過去に経験し今も忘れられていないものを対象とする作用が意識に戻って来るとき、それが記憶である。」
ヨーガ・スートラ第一章十一節

記憶は、
頭で覚えていることだけでなく、
五感や身体を使って覚えたことも含まれます。

記憶とは、
過去の心の印象を呼び起こすことです。

人は、
どんな時でも、
昔の記憶に照合して
判断しようとします。

昔気に入っていた食べ物の匂い、
よく読んでいた本の匂い、
懐かしい光景
など、

突然
心の中で蘇ってくることがあります。

人と再会すると、
昔会った時のその人の印象が
すぐに思い出されます。

以前と比べて、
痩せたとか、
髪が伸びたとか、
すぐに比較します。

記憶は、
いつでもあらゆるものを見た時に、
呼び起こされます。

犬に咬まれて大けがした経験のある人は、
その記憶によって
犬が怖くなるかもしれません。

一方で
同じ犬を見ても、
犬と楽しく遊んだ記憶がある人は、
犬が可愛くみえるでしょう。

同じ犬でも人の記憶によって、
認識が大きく異なってしまいます。

記憶は、
とても便利な反面、
あらゆるものを新鮮な状態、
あるがままの状態で観ることを
妨害してしまいます。

子供の頃は、
何をしていても、
何を見ても、
世界が輝いて見えたはずです。

それは
記憶が、
対象物の印象を妨害しないからです。

大人になると、
何を見ても感動が薄れていきます。

海に行っても、
初めて海を見た時ほどの感動は起こりません。

ほとんどの人は、
生まれてくる時に
過去の記憶を封印した状態で生まれてきます。

それは、
新しい人生で
もう一度
記憶の真っ白な状態で
あらゆるものを観察する体験をするためでもあります。

この記憶について深めるためには、
すべての記憶からくる心のフィルターを取り除いて、
物事を
あるがままの状態として見る
習慣をつけることです。

続きます。

光の魂たち 山岳編序章 人の御魂を磨く聖なる山々
森井 啓二
きれい・ねっと
2022-04-22


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Source: ひかたま(光の魂たち)

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