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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です
もうですね、笑ってしまうほど
忙しい・・・泣
昨日は、治療が7件
それも治療内容、濃いめの治療が多く・・
それでも、エンジン全開で、治療を行い
ちゃんと就業時間内に、
治療は終わらせて、うまくやれたぞと、自己満足しているのですが・・・
エンジン全開の代償で、
今日は身体が張ってます、、、ストレッチせねば・・
忙しいことは、とても有難いことで、
忙しい中でも、どれだけ余裕が無くなる事なく
さわやかに、こなせるか
チャレンジしている今日この頃
私が、忙しいという事は、
治療を一緒にする
ナースや、放射線技師の仲間たちも
めちゃくちゃ忙しいという事なので、
私がイライラ、カリカリして、余裕が無かったら
迷惑でしかないのです
忙しくてイライラしてしまうのは、
その人の、実力不足が影響していることがほとんどだと思います
と、雑談はさておきまして、
いま、肝臓がんのカテーテル治療には
“TACE unsuitable”という考え方があります
TACEとは、肝臓がんのカテーテル治療 肝動脈化学塞栓術を示します
Unsuitableとは、不適切、適応でないという意味です
合わせて、TACE不適という考え方です
これは、どういう事かと言いますと、
これまで、TACEという治療は、
早期と進行期の間の中間期の肝臓がんにおいて、
選択の余地がない標準的な治療でした
中間期の肝臓がん治療と言えば、TACEという事です
ですが、中間期の肝臓がんというと、実はとても幅広く
TACEがもともと効きにくいような癌の状態も多く含まれていたのです、
以前はTACEしか治療の選択肢が無かったので、
そういう状態の癌にもTACEが行われていましたが、
なかなか効果が得られず、うまくいかなくなることも多かったのです
この、もともとTACEが効きにくいであろう肝臓がんを見極めるためにTACE unsuitableという考え方が出てきました
なぜ、TACE unsuitableという考え方が、最近、拡がってきているかと言うと
それは、肝臓癌に対する薬物療法が発達してきたからです
もともとTACEが効きにくい中間期の肝臓がんに対して、TACEよりも先に薬物療法を導入した方が良いのではないか、
TACEを行ったとしても、早い判断で薬物療法を導入したが方が良いのではないかという考え方です
これは、私自身も同意するところはありまして、
一つの治療にこだわる必要は全くないと思っていて、
どんな治療の流れでも、癌を抑える事ができれば、それでよいと思っています
例えば、この方、
もともと画像上では、
2-4個くらいの肝臓がんの再発と考えていましたが、
詳細に癌の存在を把握できるアンギオCTを行いますと、
見つけていた癌に加えて、
無数に小さな癌が肝臓に存在する事が分かりました
こういう癌に対して、一つずつ、TACEを行っても
肝機能を落としてしまうことが多いのです
薬物療法を導入して、うまく奏効してくれれば、
癌の数が減り、その減った病変に
TACEをして、根治させる作戦の方が
TACEを活かす事ができるのです
薬物療法の発達によって、
これまでの治療戦略とは異なる戦略が生まれてきます
昔にこだわる事も、大事なことも多いのですが、
柔軟に、変化する事も重要です
大切なのは、患者さまにとって何がベストか?だと思います
こだわりが強すぎる職人系の医師は、
自分が行える治療に執着しすぎてしまう傾向があります
と言いましても、職人系の医師だからこそ、
究められる腕もあるので、
良し悪しです
私も職人的要素は、だいぶ兼ね備えているので、
バランス取れる様に気を付けねば・・と言い聞かせております
この方は、早急に薬物療法を導入して、
とどめのところで、もう一度カテーテル治療を検討したいと思います
そういえば、このTACE unsuitableを見極めるのは、
今の段階では非常に難しいのですが、
それを客観的に判断できるようになれば、TACEと薬物療法の住み分けが明確になります
実は、そういう研究も始めています
成果が見えてきたら、またお知らせいたします
医学も日々、進歩
自分の医療も、日々、進歩しなければなりません
さて、本日もガンばりますか
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Source: ガンちゃん先生奮闘記
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