8月15日―― ~語り継いでいかなければならないもの~

忘れてはいけない歴史がある

語り継いでいかなければならない悲劇がある

あれから77年――

「今でも飛行機の音が聴こえると、
 ドキッとする」

と、むかし母が言っていた

まだ子どもだった私は、

「飛行機の音が聴こえたら楽しいのに、
 なんで?」

と、思った

ほとんどの子どもたちは、きっと、
飛行機の音が聴こえてくると
わくわくした気持ちで空を見上げる

そして、飛行機を探す

その姿を目にできたら、なんだか嬉しい

いや、
私は今でも飛行機の音が聴こえてくると
空を仰いでしまう

飛行機を探してしまう

が、母は違った

それは、母がまだ幼い頃、
戦争を体験していたからだ

母にとっては、“飛行機の音=B29”

「敵国の飛行機が来たから隠れなさい」

という、
あの当時の記憶が蘇るのだそうだ

「夜は敵に居場所を知られないよう
 (爆弾を落とされぬよう)、
 家の灯りを消し、
 窓から光が漏れないようにした」

そう聞いたことがある

映画やドラマで観たことのある、
“防空壕”や“防空頭巾”も、
母にとっては現実そのものだった

    『神風特攻隊員たちの遺書』

  しあわせにあふれている現代では
  考えられない現実がここにある

  何度見返しても、
  あふれて止まらない涙

  心が張り裂けそうだ

  決して忘れてはいけない歴史

  語り継いでいかなければならない、
  彼らの命

  この動画に寄せられている多くのコメント

  これらの想いにも、
  いつも泣かされるのだ

    乳がんになったからこそ感じた、
    命の重さ、尊さ...

    これからも、
    大切にして生きていかなければ...

    世界の平和を祈ります

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Source: りかこの乳がん体験記

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