おはようございます。
昨日に続き、本日は投資信託を利用して低コストで「米国株投資」をする方法について検討します。
米国株100%の場合は、国や地域の配分を考える必要はありません。
米国マーケットの様々な指数の中から、ご自身が長期投資に値すると信じられる指数を選択して、それに連動する投資信託を選ぶだけのシンプルなものです。
【2019年版】低コストで「米国株投資」が可能な投資信託ベスト3
初めに自分の好みの株価指数を選ぶ
世界分散投資と異なり、米国一国への集中投資となりますので、米国マーケットの様々な株価指数の中から、自分の好みのものを選ぶのがファーストステップになります。
現在のところ、日本の投資信託で購入可能な代表的指数と言えば、
1) トータル・ストック・マーケット(米国市場全体)
2) S&P500(米国を代表する500銘柄
3) NYダウ
でしょう。
ETFで考えますと、1)はVTI、2)はIVV、VOO、SPYといったS&P500 ETF、3)はDIAに相当します。
米国高配当株ETFのVYMに連動する楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(楽天VYM)もありますが、純資産総額は16.20億円と楽天VTIと比べて不人気です。
また、2018年8月31日からQQQに相当するiFreeNEXT NASDAQ100インデックスが購入可能となりましたが、こちらも純資産総額は6.90億円と不人気です。
長期保有を前提に考えるならば、ある程度運用実績があり、純資産総額が順調に伸びている商品を選ぶのが無難でしょう。
上記を元に、当ブログ推奨の投資信託ベスト3を発表します。
第1位:楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
第1位は、バンガード社から販売されているVTIをそのまま買い付けるというシンプルかつ明快なコンセプトで発売された楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)です。
楽天VTIは2017年9月に発売されたばかりの比較的歴史の浅いファンドですが、
1) 信託報酬:0.1596%(VTIの0.03%+0.1296%)
2) 純資産総額:約409億円
と、コスト・純資産総額ともに申し分ありません。
投資信託で米国株投資をしようと考えた場合には、何も考えず楽天VTIを購入してもよいレベルと考えます。
実質コストやトラッキングエラーの問題が気にかかりますが、純資産総額が伸びて運用期間が長くなるにつれて安定していくことを期待します。
第2位:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
第2位はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)です。
米国ETFの中で圧倒的な人気を誇るS&P500に連動する投資信託ですから、指数の信頼性という点では申し分ありません。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)ですが、
1) 信託報酬:0.1728% → 6月14日から0.162%へ変更
2) 純資産総額:約184億円
となっています。
発売されて約1年弱で184億円ですから、順調に伸びていると言えるでしょう。
個人的には中〜小型株まで含んだ全米市場に投資する楽天VTIの方が好みですが、信託報酬から見てもほぼ互角の存在です。
この商品が発売されるまでは、S&P500に連動する投資信託はiFree S&P500インデックスしかありませんでしたが、こちらは信託報酬が0.243%とやや割高でした。
本家ETFの経費率が0.03%という世界ですから、この約0.07%の違いは長期投資においては見逃せない差でしょう。
第3位:iFree NYダウインデックス
「NYダウ」は、指数の知名度ではS&P500やトータル・ストック・マーケットを上回ると思いますが、投資対象としてはややマイナーです。
しかし、先日の記事の通り、そのパフォーマンスはS&P500に決して劣っておらず、むしろ下落相場ではNYダウの方が強い傾向が見てとれます。
その理由として、ダウ平均を構成する企業は成熟企業が多いことや、ダウ平均という指数自体がS&P500と比較すると不人気であり、相対的にバリューであることなどが考えられました。
一方で、過去のチャートは必ずしも未来を約束するものではありませんから、長期保有において30銘柄というNYダウの分散性の低さが気になる方もいるでしょう。
そういった方は、楽天VTIやeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を購入することをおすすめします。
さて、NYダウ連動の投資信託としておすすめなのは、iFree NYダウインデックスです。
信託報酬は0.243%、純資産総額は102億円となっており、十分に低コストですね。
勢いでは楽天VTIやeMAXIS Slim米国株式(S&P500)に押されていますが、良い商品だと思います。
まとめ
国内で販売されている投資信託で米国株投資をするならば、
1) トータル・ストック・マーケット
2) S&P500
3) NYダウ
のいずれかに連動する商品を購入するのが王道です。
NYダウの30銘柄という分散性の低さに不安があるならば、1)か2)を選択するのがよいでしょう。
【楽天証券と楽天カード】
上記でご紹介した商品をつみたてNISAで積み立てるのが王道と言えます。
ポイント還元を考慮しますと、楽天証券と楽天カードのコンボを絶対に活用すべきでしょう。
楽天カードは新規発行と利用で大規模なポイントプレセントを実施中ですね。
こんな記事も書いています。
米国集中投資ではなく、世界分散投資ならばVTを買い付ける楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)がおすすめです。
つみたてNISAのおすすめ投資信託ベスト5にも、楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)はランクインさせました。
こちらはおすすめの株式ETF5選を紹介した記事です。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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