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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です
一人一人の
癌の状態に合わせて、
何がベストな治療戦略なのか、、
いつも考えさせられます
癌と一言にいっても、
色々な状況があります
たとえば、肝臓がんで言えば、
腫瘍のサイズが極端に大きい場合、
癌が門脈内に浸潤している場合、
癌が静脈内に浸潤している場合、
肺転移などほかの臓器に転移がある場合、
一重に、進行がんとしてくくられますが、
状況は全く違います
ガイドラインでは、これらの条件は全て
薬物療法となりますが、
本当は治療戦略が異なる可能性があります
なので、ベストを目指すとなると
とっても悩むのです
例えば、この患者さま、、
30cm大の超巨大肝がんです
前医では、テセントリク+アバスチンを検討されていたようですが、
腹水もあるし、アルブミンも低く、
肝機能的には、適用無しの状態です
なので、まず、カテーテルを留置し、
肝動注化学療法 New FP療法を開始しました
このような巨大肝がんの場合、
肝臓がんではありますが、肝臓の動脈からの血流だけでは
この癌の大きさを補えず、
ほかの様々な動脈から癌は血液をもらいはじめます
胃の動脈
腸の動脈
膵臓の動脈
横隔膜の動脈
これらすべての動脈をこれから治療していかねばなりません
今回は、胃の動脈から癌に栄養している動脈を見つけ、
そこに対して門脈動脈同時塞栓療法を行いました
治療経過を見ると、
肝臓の左葉に見る2cm程度の癌は
数回のNew FP療法で、ほぼ壊死しているようなので、
この癌に対する薬の感受性はありそうです
大きすぎるのが問題で、うまく薬を満たす事ができれば、
良い方向に向かう可能性を感じます
まず、New FP療法で腫瘍を縮め、
門脈動脈同時塞栓療法を用いて、肝動脈以外の動脈からの癌を治療し、
良い方向に向かえば、
肝機能が改善してくるはずなので、
そうすると、テセントリク+アバスチン、レンビマなどの薬剤が
使いやすくなります
そうして、全体をうまく治療することができ、
腫瘍が縮小すれば、
肝切除など、根治的な治療が行えるかもしれません
これが理想の流れですが、
そう簡単にはいかないと思います
この流れにいかに導くか、これが腕の見せ所になります
何とかして、良い方向に意地でも持っていきます
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Source: ガンちゃん先生奮闘記
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