VT・VTIの直接買い付けか、楽天VT・楽天VTIの毎月積立はどちらがよいか?

内科医

おはようございます。

当ブログの読者の方から、下記のご質問をいただきましたので回答させていただきます。

ちゅり男さん

 

はじめまして、いつもブログ拝見させていただいております。

ブログを参考に投資をはじめようと考えております。

月の積み立ては現在貯蓄から10万近く出せますが、それだと今後けっこうギリギリになるため、5万まで月の投資が減るのを想定はしております。

 

コア銘柄を米国ETFのVTIとして、他にVTとで長期積立を想定していましたが、今では楽天VTIや楽天VTなる商品も出ており、非常に迷っております。

 

信託報酬で考えると圧倒的に米国ETFがお得ですが、

米国ETFでは為替手数料、売買手数料がかかり、1111ドルで買い付けないと損をしてしまいます。

 

最近ではトラッキングエラーも減ってきており(将来的にどうなるかは不明ですが)月5万しか投資できないことを考えるとやはり楽天VTI、楽天VTからはじめるのが良いでしょうか。

 

ご相談ばかりで申し訳ございませんが、ご教示いただけますと幸いです。

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

ご質問の要点は下記の通りですね。

・投資は未経験でこれから始める段階

・今現在は10万円の積み立てが可能だが、5万円まで減ることを想定

・VTI、VTなどの海外ETFの直接買い付けか、楽天VTI、楽天VTといった投資信託の購入で悩んでいる

このケースを考えてみたいと思います。

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VT・VTIの直接買い付けか、楽天VT・楽天VTIの毎月積立はどちらがよいか?

さて、ご質問に対する回答ですが、結論から言いますと、

「楽天VTI、楽天VTの方がよい」

です。

以下がその理由になります。

 

VT・VTIの直接買い付けよりも楽天VT、楽天VTIの方がよい理由

海外ETFの直接買い付けにあたって、ドル転や売買手数料を考えることは、慣れてくればたいした手間ではありません。

 

しかし、今回は全く投資未経験ということを考えますと、

・できるだけシンプルな投資法を選択する

・少額から試すことが可能で、売買手数料などをいちいち考える必要がない

ものから始めるのがよいと思います。

 

また、私の場合は確定申告が必須ですので、外国税額控除をたいした手間だと思いませんが、初心者の方ですと外国税額控除はかなり手間に感じるでしょう。

特に、投資金額が小さなうちは、手間のわりに還付される税金はごくわずかですので、モチベーションが下がります。

そうなりますと、楽天VTIや楽天VTが最適解ということになります。

実際、私も海外ETF投資を始める前は、国内のインデックスファンドの積立投資をしていましたので、個人的な経験から間違いありません。

 

信託報酬は割高だが、楽天VTI・楽天VTは分配金が再投資されるため大差はでない

ご心配されている信託報酬に関しては、楽天証券さんの取り分(0.1296%)が発生しますので、VTIやVTの直接買い付けよりは割高になります。

とはいえ、楽天VTIが0.1596%、楽天VTが0.2196%ですので長期保有しても全く問題ないレベルの低水準に抑えられています。

 

また、楽天VTIの場合は分配金を自動再投資することが可能ですので、本来ならば分配金にかかる日本国内の約20%の税金を繰り延べすることが可能です。

上記を踏まえますと、VTIと楽天VTI、VTと楽天VTのパフォーマンスには大きな差はでないと考えられます。

よって、将来的に毎月の積立金額が5万円まで下がる可能性も考慮しますと、海外ETFよりも投資信託を選択する方がベターでしょう。

 

iDeCoやつみたてNISAなどの非課税口座を活用しましょう

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ご質問者様の社会的属性が不明ですが、もしサラリーマン(給与所得者)であればiDeCoの利用を第一に、その次につみたてNISAの利用を検討されるとよいです。

iDeCoに関しては、掛け金の全額が所得控除になるメリットがありますので、節税効果を含めますと、長期保有すればするほど負ける確率を減らすことができます。

投資において、「大きく負けないこと」は非常に重要ですので、iDeCoは最強に近い制度といえるでしょう。

あくまで年金ですので、60歳まで資金が拘束されるリスクはありますが、すぐに使用する予定がないお金であればぜひiDeCoを利用しましょう。

もし、楽天VTIや楽天VTにこだわりがあるということでしたら、iDeCoに関しては楽天証券で口座開設するということになります。

 

つみたてNISAは、iDeCoのように掛け金が所得控除されるというメリットはありませんが、値上がり益にかかる税金(20.315%)がゼロになりますので、長期保有前提であれば非常にメリットが大きいです。

iDeCoとつみたてNISAの枠をあわせますと、サラリーマンの方ならば大体月5万円前後になると思いますので、まずはそれらの制度を優先的に使用するのがよいと思います。

 

まとめ

月5万〜10万円の投資であれば、海外ETFを積極的に活用する必要性は低いです。

iDeCoやつみたてNISAを活用して楽天VT、楽天VTIを積み立てるのがベストでしょう。

 

【楽天証券のiDeCo】

iDeCoで楽天VT、楽天VTIを購入できるのは楽天証券だけです。

一方、eMAXIS Slimシリーズを購入したければSBI証券かマネックス証券を選択することになります。

 

こんな記事も書いています。

私も楽天証券のつみたてNISAで楽天VTや楽天VTIを購入していますが、楽天VTIのパフォーマンスがよいですね。

www.churio807.com

 

楽天VT、楽天VTIに関しては純資産総額も順調に推移しており、初期に見られたトラッキングエラーも小さくなってきました。

www.churio807.com

 

継続性こそが最も重要なファクターだと思います。その点では、インデックスファンドの積立というのは合理的です。

www.churio807.com

Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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