他人と同じ治療をしていないと不安になる患者たち。

以前、こんなことがあった

それは、
私が放射線治療を受けていたときのことだ

“放射線治療は、
 6時間の間隔をあければ次の照射ができる”

ということで、
私が通っていた病院では1日に2度、
午前と午後に治療を受けるのが一般的だった

  ※治療期間は3週間と、約半分で済む

   1日に1度の治療も選択できるが、
   その場合の治療期間は倍の6週間

当時、同じ時期に治療を受けていた、
同じ乳がんの2人の女性

ほぼ毎日、1日に2度も顔を合わせるので、
自然と会話を交わすようになる

“がん”という不安と心細さ、孤独な中で、
きっと人は仲間を求めるのだろう

  2人は50代後半~60代と、
  私とは年代も違った

  そして私自身、病気のことは
  誰にも知られたくなかったこと、

  詮索されたくなかったこと、

  根ほり葉ほり聞かれるのは
  なにより嫌だったことから、
  私は誰とも話をしたくなかった

  が、話しかけられれば
  無視をするわけにもいかない

あるとき、治療の話になった

私ともう1人の女性はホルモン治療

残りの1人は
抗がん剤治療を受けている最中だった

その女性はきっと、
自分だけホルモン治療をしていないことに
不安を抱いたのだろう

「え!? 私、抗がん剤だけだよ。
 私だけホルモン治療受けてないの!?
 私も受けなきゃダメだよね。
 今度先生に会ったら言ってみるわ!!」

と、ものすごい剣幕

私ともう1人の女性が慌てて、
「がん細胞の種類によるから」と
なだめたことがある

また、
ステージⅠのある乳がん患者

ホルモン受容体陽性のため、
術後療法として
ホルモン療法を受けていた

が、周囲の乳がん患者のほとんどが
化学療法を受けていたことで、

「なぜ自分はホルモン治療だけなんだ」
「なぜ自分は抗がん剤をしないんだ」
「自分も抗がん剤を
 受けた方がいいのではないか」

と、主治医に対して不信感を抱いた

“がん”と言っても部位は様々

“乳がん”と一括りにしても、
治療法や使用する薬もそれぞれだ

それは、がんの進行度によって、
また、がん細胞によっても違ってくる

“がん”という初めての経験...

治療への不安...

未知の副作用...

そんな中で、情報を集め、
仲間を探す

共感を求め、
通じ合うことがあれば安心もする

そして、

「同じ乳がんなのに、みんなと治療が違う」

そう知ったとき、
その不安は大きなものとなるのだろう

私が乳がんになったとき、
治療法の多さや違いに驚いた

『がんは、
 抗がん剤(化学療法)をするもの』

だと思っていたから

今後、がん治療は、
もっと違った分野に広がっていくのだろう

副作用のない治療

そして、再発しない治療

“夢の完治”は、
現実のものとなるのだろうか――

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Source: りかこの乳がん体験記

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