これまで幾度となく考えさせられた、
『余命を知りたいか』という問題
現実的であり、非現実的な話である
が、「がん」と告知されたとき、
きっと誰もが頭に浮かんだことだろう
実際、私たちがん経験者の間でも、
話題に上る一つだ
私は乳がん発覚時、他臓器(肝臓)に転移をしている、
いわゆる“ステージ4”だった
色々調べたところ、
平均すると、“余命2年”という命の期限
もちろん、もっと早いこともあるだろう
5年、8年と生きられることも少なくない
そのとき、私は主治医に、
「あとどれくらい生きられますか?」
と、聞いたことがある
“2年”というのはわかっていた
「この先生ならなんと答えるだろう」
そこには、
そんな期待と不安が入り混じっていた
あの当時は、がんがわかったばかり
5年近く放置していたことで、
私にとって“余命を知ること”はかなり深刻だった
そう、あの当時は――
では、今はどうだろう...
最近は、「知りたくない」という気持ちが
強くなってきたように思う
それはおそらく、この数年で、
たくさんの人たちの話を聞き、
たくさんの人たちの死を知ったからだ
がんは、突然どうにかなる病ではない
たとえば再発し、進行していったとき、
自分の状態がなんとなくわかってくる
「あと3か月なのかな。それとも半年?」
と、想像すると思う
そのとき私は、余命を医師に問うだろうか...
知らない方がいいだろうか...
今は昔のように“死”は禁句ではなくなり、
元気なうちに死への準備ができる時代だ
エンディングノートも書いているし、
いつ、なにがあってもいいように心掛けている
以前のように、
「身体が動くうちに
やっておかなければならないことがあるから、
余命は知りたい」
という感覚ではなくなった
それは、“死”は特別なことではなく、
“生活のその先にあるもの”という捉え方だ
ギリギリの余命を知ったまま生きる方がいいのか、
それとも、
数か月の余命なら、知らない方がいいのか...
そのときになれば、思いも変わるのだろうな
やっぱり難しい問題だ
余命を知らずに逝った母
その姿を見て、
「母はしあわせだった」と、私は思っている
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Source: りかこの乳がん体験記
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