先生、助けてほしいの。。。今、病院の外来で。。
主人だけでも、お家に連れて帰ってくれないかしら。
私の検査で、、検査がすごく痛くて、動けなくなっちゃって。
ちょっと休めば、帰れるんやけど、主人の車いすとかまでは、
ちょっと無理かもしれなくて、、、
がんで闘病中のご主人を介護しながら、
ご自身も闘病中の僕と同世代の奥さんからの電話だった。
同世代のご夫婦は、もちろん、同世代の子育てもあって、
もちろん、生活があるから、収入も大切で、もちろん、
そんな中、命も大切なんやけど、治療や病気に向き合う時、
世間の風は冷たくて、、、僕なんかに助けを求めてくれる。
この国の医療者はコロナ対策ばかりに目が眩み国が壊れようとしている。
先人たちが身を呈して守ったこの国は正直骨抜きになっている。
目の前で本当に苦しんでいる人達の声に耳を傾けよう。
やるべきことは自ずと見えてくる。何が本質であるか、見抜く力を持とう。
早速、うちの保健師が対応して、うちのナースが病院の外来に行き、
ご主人をご自宅までお連れした。彼女たちの温かな行動にご夫婦にも笑顔が戻る。
ご夫婦は、明日の命を夢見て、こうして辛うじて治療を続けられる。
医療者よ、こんな人知れず涙している患者がいて、医療者でいられることを忘れるな。
僕らがすべきは、目の前の治療の完遂だけではなく、暮らしを支えることだ。
日本人の暮らしが壊れ始めている今、医療者も命がけで、覚悟を持って、
あまりハッキリは言いたくないが、トリアージしなくてはいけない。
医療者がリーダーで居たいなら、その覚悟ももちろん必要だ。
ふと、なぜだか、マザーテレサの言葉が頭に浮かんだ。
『私たちは、大きいことはできません。小さなことを大きな愛をもって行うだけです。』
仲良しのご夫婦を見てるとこの曲が浮かびました。
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