母の死のおかげで、
学んでこなかったことを学び始めている。
そして、それは実は、
尊厳死にもつながることだと
今更ながらに気がついた。
信託とは、
委託者が信託行為(例えば、信託契約、遺言)によって
その信頼できる人(受託者)に対してお金や土地、建物などの財産を移転し、
受託者は委託者が設定した信託目的に従って受益者のために
その財産(信託財産)の管理・処分などをする制度です。
『信じて託す』
そこに第3者が介入する。
その第3者は何を思う?
本人の希望って、
本人の意思って、
本人の尊厳って、
第3者はどうやって守るんだろう?
『診察を受ける』
そこに医師が介入する。
その医師は何を思う?
患者さんの希望って、
患者さんの意思って、
患者さんの尊厳って、
医師はどうやって守るんだろう?
『母の思いを汲む』
そこに家族の想いを重ねていく。
母の希望って、
母の意思って、
母の尊厳って、
どうやれば守れたのだろう?
今回、母の死を経験し、
これら全てのベクトルが、
母へのリスペクトのもと、
執り行われたのか、今となってはわからない。
しかし、母への供養は、
この真実から目を背けず、
向き合い続けることなんだと今は思っている。
母は死をもって、僕に大きな宿題を用意した。
母が信じて託したかったことは、きっと『尊厳』だと思う。
本当の意味での『尊厳死』と向き合う時が来たようだ。
心から感謝している。「お母さん、ありがとう。」
これからも全力で取り組みます。
安らかにお眠りください。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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