おはようございます。
本日は、今年10月28日に新規設定された「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」を取り上げます。
世の中には無数の指数(インデックス)が存在しますが、長期投資の対象として適格性のある指数は意外に少ないです。
今回ご紹介するS&P500 配当貴族指数はそんな数少ない優良指数の代表格であり、弊ブログでご紹介する価値があると考えました。
Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)の概要。配当貴族指数に連動する投資信託の決定版!
まずはS&P500配当貴族インデックスを知ろう
S&P500は「米国を代表する大型株約500銘柄」で構成される米国を代表する株価指数ですね。
つみたてNISAでeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を通じてS&P500に投資している方は多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するS&P500配当貴族インデックスは、S&P500のうち「25年以上連続で毎年1株あたりの配当金が増えている銘柄」を集めた指数です。
当然、高成長の無配企業は含まれず、どちらかと言えば歴史ある成熟企業が中心の指数になります。
最低40銘柄で構成するルールとなっており、「配当貴族」の条件に該当する企業が40銘柄を下回った場合は、所定のルールに従い40銘柄になるよう調整されます。
現時点では64銘柄が該当しており、よほどのことがない限り40銘柄を下回るとは考えにくいです。
もう1つの大きな特徴は、S&P500配当貴族インデックスは時価総額加重平均ではなく均等ウェイト運用という点です。
S&P500の場合、時価総額No.1のAppleだけで約7%のウェイトをしめますが、S&P500配当貴族インデックスは均等ウェイトですので1銘柄あたりの投資割合が均等になるよう定期的にリバランスされます。
S&P500配当貴族指数のパフォーマンスをS&P500と比較する
次に、S&P500とS&P500配当貴族インデックスの過去のパフォーマンスを比較します。
発売されたばかりの投資信託では比較できないため、今回はS&P500配当貴族インデックスに連動するProShares S&P500 Dividend Aristocrats (NOBL)というETFと、S&P500に連動するIVVを活用します。
以下が2013年12月〜2022年12月までの両者のチャートで、緑が配当貴族、水色がS&P500になります。
2020年のコロナショックまでは両者ともほぼ同じチャートを描いており、構成銘柄が大幅に異なるわりには違いがありません。
コロナショック以降はGAFAMを中心とした大型テック銘柄が絶好調でしたのでS&P500が大きくリードしていましたが、
2022年に入りこれらテック企業が大失速したことから配当貴族インデックスが盛り返しています。
S&P500とほぼ同じ投資成績が期待でき、ボラティリティはS&P500よりも若干低いため投資対象として十分に魅力的なインデックスと言えます。
Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)は何が優れているのか
ここまで読んでいただき、配当貴族インデックスに魅力を感じない方はこの先は読む必要がありません。
「配当貴族インデックスけっこう面白そうだな、投資してみたいな」という方のため、今回のTracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)が何が優れているのかを解説します。
実は、S&P500配当貴族インデックスに連動する投資信託はこれまでにも存在しました。
それが、
1) SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン 三井住友トラスト・アセットマネジメント
2) 米国株式配当貴族(年4回決算型) 野村アセットマネジメント
の2つです。
これらの致命的な弱点が信託報酬で、SMT 米国株配当貴族インデックス・オープンが0.605%、米国株式配当貴族(年4回決算型)が0.55%と明らかに割高です。
S&P500配当貴族インデックスがいくら優秀であっても、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の信託報酬が0.0968%であることを考えると投資を躊躇してしまう方も多いでしょう。
一方、Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)はノーロード型で購入時手数料がかからず、信託報酬が0.1155%と別次元に低いのが最大の特徴です。
信託報酬があまりに異なるため、Tracersが発売された今、SMTや野村の商品を購入する価値はないでしょう。
まとめ
Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)の紹介でした。
久々に長期投資の対象としてふさわしい、面白い商品が登場したと思います。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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