「産後のちょっとしたガス漏れ&軟便時の便漏れ」
■便漏れに関しては骨盤底筋体操はやらないよりはやったほうがいいかと思いますが、個人的には患者さん一人でやるだけでは劇的な効果は期待できないかなと…💦
筋肉を適切に動かせてない可能性あるので、やるなら指導者がいるほうがいいかと思います😊
※ちなみに骨盤底筋体操、バイオフィードバック共にガイドライン上の推奨度はC
※適切な指導された場合は有効率は41〜66%👏
■便が緩い時だけ漏れる場合は便性改善のポリカルボフィルカルシウムなどを飲んでの便性改善はそこそこ効きます🙆
※ガイドライン上推奨度B
(下痢止めのロペラミドは推奨度Aだけど、便秘になることあり注意必要)
■肛門機能で有名な高橋知子先生が所属する亀田総合病院も提唱する、低FODMAP食などの食事療法で便失禁改善が期待できるという報告もあります😉
ただ、私はパンも好きだし…、なかなか守れないかも😓
詳しくは「低FODMAP食」検索を😉
ちなみにガイドライン上は食物繊維摂取で便性を整えることは推奨度A
↑この辺は産後にかかわらず、一般論🙆
ただ、便が固形のときも漏れちゃうとなると、そこそこ括約筋損傷がきてるのかもしれません💦
明らかに括約筋損傷がある場合は、修復術などの適応になるかもしれませんが、多少のものであれば数ヶ月〜1年で良くなることも多いです☺️
出産時の神経への負担が絡んでる場合だと月単位で復活してくることも🍀
あと、もし多少断裂している場合でも残った筋肉もそこそこ補うように頑張ってくれるようです😊
でも結構症状がひどくて心配されているようであれば、もし可能なら今の括約筋がどの程度か肛門科を受診してもいいかもです😊
※産後の括約筋損傷について各施設より多少方針違うかもです…
できれば肛門機能をやってる先生だと安心です。
肛門機能研究会という会があってそこに病院一覧あります😊
肛門機能(便漏れ)などについては、私の知識よりはるかに上を行く専門家がいらっしゃるので、こちらで相談されるといいかもしれません🙆
https://kinoushougai.wixsite.com/mysite
長くなりました…🙇
私自身も肛門機能は専門ではないので、機能を専門にやってる先生に相談したときのコメントがわかりやすかったので、次回まとめます🍀
結構、助産師さんや骨盤底筋を扱うPTさんがフォローしてくださってるので、診療の参考になればと、スライドに便失禁ガイドライン載せてみました。
大腸肛門病学会のホームページから全ページダウンロードできます🙆
※スライド6枚目は前ページの連続性はありません。参考になるデータかと思い、のせました。
最後になりましたが、実は「便失禁」って意外とまだわかってないことがいっぱいの領域なんです。
括約筋が弱くなくても漏れたり、弱くても漏れなかったり…。
便失禁の治療の1つにお尻の近くにペースメーカーみたいなものをいれて微量な電気を流し神経を刺激する方法があるのですが、様々な事情でそれを抜去した後でも効果が続いてることがあるなど…。
Source: 埼玉の大腸肛門科(肛門・痔・大腸内視鏡)ママ女医のブログ
コメント