おはようございます。
株式投資をしていて最近しみじみと感じるのは、日本人投資家にとっては為替レートの影響は非常に大きいということです。
ドル円の相場は長らく110円前後で推移していましたが、この1ヶ月で急激に円高が進行し、今現在は105〜106円台を行ったり来たりの状態です。
為替レートが5円円高に進むと、仮に株価が横ばいだとしても日本円建ての評価額は約5%ダメージを受けてしまうわけです。
本日は、外国株投資と為替の影響について検討してみます。
外国株投資家にとって円高の影響は大きい
国内の投資信託であっても外貨建て資産は円高のダメージを受ける
国内の投資信託を中心に投資している方であっても、外貨建て資産を購入しているのであれば円高の影響は等しく受けます。
例えば、楽天VTIを積み立てている方であれば、円高が進行すればその分基準価格に影響が出ます。
よって、ドル建てで株価が下がり、同時に円高が進行した場合にはダブルパンチで価格が下がることになります。
VTIなどの海外ETF投資をしている場合は、株価はドルベースで表示されますので、株価下落の影響と為替レート変動の影響がひと目で分かりやすいですね。
私自身は、全てが明瞭なETFが気に入っていますが、ドル建てで表示されると為替の影響がいちいち気になるという方は、あえて投資信託を選択する手もあるでしょう。
ただし、外国株ファンドを購入している限り、為替の変動からは逃れられません。
円高局面で輝く「日本円」も十分量キープしたい
円安の進行は、ドル建て資産を中心に投資をしている人にとっては、円建てでの評価額がどんどん増えていくことになりますから特に問題ありません。
一方、円高の局面では、ドル建て資産の価値は下がり相対的に「日本円」の価値が上昇することになります。
そして、為替の変動というのはどちらに振れるか正確に予測することは困難です。
どちらに振れるか分からないことを大前提として考えますと、やはりどちらに振れても対応できる戦略を採用する必要があります。
となると、やはり「日本円+外貨建て株式」というポートフォリオはシンプルながらバランスがとれている気がするのです。
外貨建ての債券も悪くはありませんが、やはり円高局面では外国株式と等しくダメージを受けてしまうのが問題です。
このように、米国人が米ドル資産に投資するのと異なり、日本人がドル建て資産に投資をする時には為替レートの影響が非常に大きく、決して無視できない存在です。
このあたりをバランスを考えた投資戦略が重要になると思います。
少しずつドル転して次の買い場に備えます
私自身は、円高が進行していますのでドル転のペースを少しずつ上げています。
ドルを仕込みつつ次の買い場を探っている状態です。
昨今の株式市場は上下に変動が大きく落ち着かない状態が続いていますので、慎重に様子を見ています。
またそのうち買い場がやってくると思いますので、とにかく慌てず長い目で相場と向き合うことが大切だと思っています。
常に全力では疲れてしまって長続きしませんからね。
まとめ
日本人の外国株投資家にとっては、為替レートは決して無視できない存在です。
円高局面では普段は地味な「日本円」が輝きますので、何事も分散が重要です。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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