投資信託をeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)一本へ統一することの不安

内科医

 

おはようございます。

弊ブログの読者から「投資対象をオルカン一本に絞っても大丈夫か、投資信託の永続性に問題はないか」という点について以下のご質問をいただきました。

 

はじめまして。

いつも大変有益な情報を発信くださりありがとうございます。

私は来年から初期研修医になる予定の医学生で、そのタイミングで投資を始めようと考えております。

ちゅり男先生の考え方を参考に、積立nisa満額でオルカン1本、いずれは新nisaも満額オルカンにする予定です。

ですが、投信ブロガーが選ぶ!ファンズオブザイヤーを見ると10年の間でノミネートされた銘柄は大きく変わっており、ここ数年のオルカンの1位はこの先も本当に信じ続けられるのか不安に思っております。

投資信託の評価の変化に対する向き合い方について、是非ともちゅり男先生の考え方をご教示いただきたく存じます。

私のような若輩者が偉そうに質問してしまい大変恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

ご質問ありがとうございます。

私個人の意見としては、eMAXIS Slimシリーズは「業界最低コスト」が維持できれば今後も安泰だと思っています。

特にオルカンはインデックス投資家からの支持率が高く、今後も盤石ではないでしょうか。

 

投資信託をeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)一本へ統一することの不安

 

投資金額が大きく不安ならば一部をVTへ分散するのもアリ

投資信託はあまりに売れ行きが悪いと、あらかじめ決まっていた信託期間が終了する前に投資信託の運用が終了してしまうリスクがあります。

これを「繰上償還」と呼び、償還になった場合は償還実施日の基準価額にもどついて償還金が支払われ、その銘柄は消滅することになります。

一生持ち続けるつもりで積立投資を始めた商品が、投資を開始してから2年目で消滅してしまったとしたらショックですよね。

 

世の中には無数の投資信託がありますが、その中で実際に売れ続けている商品はごく一部であり、どれを購入してもよいわけではありません。

eMAXIS Slimシリーズは次に述べる理由から盤石だと思いますが、それでも心配であれば投資資金の一部を本家VTや他社の投資信託に割り振るのもよいでしょう。

とはいえ、eMAXIS Slimシリーズより優れた投資信託は数少ないため、分散するならば思い切って本家バンガードETFに直接投資したほうが無難だと思います。

 

eMAXIS Slimシリーズは「業界最低コスト」が維持できれば盤石だと思います

eMAXIS Slimシリーズが「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」ことを謳って登場したことは、インデックスファンドの世界に大きな変化をもたらしました。

それまでは、ある時点で一番コストが低いと思って購入した投資信託が、その後他社のコスト値下げ競争に対抗できず、知らない間に全然低コストではなくなっていたという事態が頻繁に発生していました。

そのため、定期的にどの投資信託が最低コストかを調べなおし、自分の保有している商品とのコスト差が大きい場合は適宜乗り換えるという手間がありました。

 

eMAXIS Slimシリーズが登場した後は、他社の同類ファンドがコストを下げたとしても、eMAXIS Slimがそれに追随する形で同じ水準までコストを下げますので、安心して長期保有できるようになりました。

インデックス投資は、基本的に売買回数を少なくして同じファンドを長期保有することで複利の効果を最大化するのが鉄則です。

その点、eMAXIS Slimシリーズであれば、今後の情勢変化にもファンド側が自動で対応してくれるので安心ですね。

 

オール・カントリーとS&P500は特に支持率が高く心配ない

eMAXIS Slimシリーズの中で人気があり、将来にわたって売れ続ける可能性が高い商品を選んでおけばより盤石でしょう。

具体的には、

1) eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

2) eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

の2つであればまず問題ないと思います。

 

この2つは全世界株式インデックス投資、米国株インデックス投資の最終兵器とも言うべき商品ですので、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」でも今後毎年上位にランクインする可能性が高いです。

特に、オルカンは毎年1位を取り続けるのがほぼ確実ですのでもはや殿堂入りさせてもよい商品だと思っています。

 

まとめ

オルカンに関しては今後も盤石だと思いますので、投資信託をオルカン一本に統一するのは特に問題ないと思います。

どうしても心配ならば本家VTと分散するのがよいでしょう。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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