おはようございます。
バンガードVOO(S&P500)に気軽にアクセス可能となる投資信託が新発売されます。
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドという名前で、お察しの通りSBIアセットマネジメントがバンガードと組んで発売する新商品です。
以前から当ブログをお読みの方であれば、今さらS&P500という指数については解説する必要はないと思いますが、本日はこの新商品のポテンシャルについて検討してみます。
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの評価
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの信託報酬は?
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの信託報酬ですが、
「0.09264%」
となっています。
国内の投資信託で0.1%を割る信託報酬というのは聞いたことがないですね。
近年、コスト面で優れた商品がどんどん増えてきており、日本の投資環境が劇的に良くなっていることを実感します。
ただ、国内の投資信託を見るといつも思うのですが、ネーミングが長すぎますね。
ETFのティッカーシンボルと同じとまでは言いませんが、もう少し分かりやすくなるとよいと思います。
重要なのは投資する指数が「S&P500(VOO)」ということだけですからね。
少し脱線しましたが、他社の商品と比較していきます。
競合は楽天VTIとeMAXIS Slim全米株式(S&P500)
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドと競合するのは、同じ米国市場を投資対象とする楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)ですね。
信託報酬に関しては、
1) SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド:0.09264%
2) 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI):0.1596%
3) eMAXIS Slim米国株式(S&P500):0.162%
となっています。
コスト面では、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドに約0.07%の優位性があります。
本家ETFの経費率が0.03%で、0.01%の差を争っている事実を踏まえれば、0.07%の差というのはけっこう大きいですね。
運用が安定して実質コストが割高にならなければかなり期待できる商品と言えそうです。
バンガードは楽天証券だけでなくSBIとも組む方針
この商品の登場で明らかになったのは、バンガードは楽天証券だけでなくSBIとも組むということです。
バンガードETFを国内向けにパッケージした商品は、今まで楽天・バンガード・ファンドの専売特許でしたが、今後はいろいろなコラボが見られそうです。
SBIの方が本家ETFの経費率以外のコストが0.06294%と圧倒的に安いですね。
楽天VTIの場合は、信託報酬0.1596%のうち、VTIの経費率は0.03%ですからその他のコストが0.1296%もかかっています。
ギリギリまでコストを切り詰めているのは間違いなさそうですから、その努力が報われて売れてほしいですね。
ファンド純資産総額で先行する楽天VTIとSlim全米株式(S&P500)に追いつけるか
SBIはいつも良い商品を発売するのですが、他社の後追いで発売することが多く、アピールが下手なのかあまり売れていません。
例えば、SBI・全世界株式インデックス・ファンドも信託報酬0.15%で全世界株式市場に分散投資が可能な大変優れた商品です。
発売したのは2017年12月ですので、約1年8ヶ月が経過していますが、純資産総額は31億円ですので端的に言って売れていないんですね。
2018年10月に発売したeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の純資産総額が60億円を突破している事実を見れば明らかです。
VOOに間接的に投資可能なSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドが優れた商品であることには間違いありませんので、あとはいかにその魅力をアピールして売っていくかだと思います。
2019年8月時点で、楽天VTIは522億円、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は275億円を積み上げていますので、この差をいかに早く詰められるか期待しています。
まとめ
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドはバンガードVOOに投資する超低コストファンドです。
ポテンシャルの高さは疑いありませんので、順調に売れて成長していくとよいですね。
【SBI証券】
SBI証券や楽天証券は、バンガードとのコラボなど魅力的な商品を打ち出しています。
両方とも口座開設しておいて損はないでしょう。
こんな記事も書いています。
つみたてNISAのおすすめ投資信託5つを紹介した記事です。この商品もランクインしてきそうですね。
楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の比較記事です。
この商品の登場によって、iFreeシリーズはさすがに厳しい気がします。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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