春なのに涙。

医療機関

痙攣発作があって、現場へ駆けつける。

駆けつけた時は、痙攣が治まっていて、

その場はなんとか事無きを得たが、、、

 

抗痙攣剤の再調整や痙攣時の応急対応は、

いつも通り確認して、それはなんとかなるんやけど、

その現場で起きていることは、ほかにもっと大切なことがある。

 

 

ザイタク医療の務めは薬や応急処置は当然で、

大切なことはそんなことじゃない。

 

痙攣発作が起こって我に返った彼は、ただただ、

せんせい、ゴメイワクをおかけしました。を繰り返す。

呆然としてるが、その目には涙が光る。

人が本当に涙を流すのは悔しい感情の時、

と誰かが言っていた。

 

彼の目に光った涙は、やはり悔しさからの涙な気がする。

発作が起こる前、彼は決まって自分の存在を否定する言葉が出る。

そばにいる奥さんも、どうしてやればいいかわからず、途方に暮れる。

それでも大丈夫よ大丈夫よと優しく彼の背中を擦る彼女と

彼の悔しそうな寝姿から、改めて医療の無力さを感じる。

 

彼自身が彼を認めるには、どうすればいいか。

彼自身が必要とされていることに彼が気づくには、どうすればいいか。

もっともっとお家に足を運ぼう。僕にはそれしか出来ないのだから。。。

 

 

 

そんな寄り添う二人を見ていたら

僕の頭の中にこの曲が流れてきた。

良かったら聴いてください。

 

 

 

 

毎日読んでいただき感謝申し上げます。

良かったら、クリックもよろしくお願いします。

 

 

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
にほんブログ村

 

 


人気ブログランキング

 

 

たなかホームケアクリニックYOUTUBEチャンネル登録よろしくお願いします。

 

The post 春なのに涙。 first appeared on 三田市の在宅療養支援診療所『たなかホームケアクリニック』.

Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

コメント

タイトルとURLをコピーしました