路地裏の仲間へ 39(サンキュー) < ハンカチなんて要らない >

医療機関

路地裏兄弟のぶき先生の、

内緒で書いておられるブログが、

あまりに小説家気取りなので、

また、あまりに涙を誘う文章なので、

その才能に嫉妬する。

 

なので、今日は、その文章をパクることにした。

 

路地裏の仲間へ 39(サンキュー)
< ハンカチなんて要らない >

 

路地裏の兄貴のお母さんのお通夜に、

お得意のゲリラで、高速を飛ばした。

この県になんて、関西やけど、

めったに行かないから、

市街がこんなにも車で渋滞してるなんて、

思いもしなかった。

そんな時、路地裏兄弟のぶき先生からの電話だ。

あいつの電話はタナカのゲリラ訪問同様、

タイミングがチョー悪い。

お通夜の時間も知らずにやってきたので、

もう始まってしまっているのかもしれないと、

あいつの長電話をぶっちぎり、切ってやった。

お通夜間に合うのか、、、、、ああー と天を仰ぐ。

 

身内以外の葬儀やお通夜は、

今日以外では3回しか参列したことがない。

昔大好きだった彼女の父親が旅立った日のお通夜と

関西医大同級生森くんのお通夜と

関西ドクターズ(ラグビーチーム)のレジェンドのお通夜だ。

患者さんの葬儀やお通夜は、基本参加しない主義だ。

胸部外科の教授が、教えてくれたことを今も守っている。

生きているうちに全霊を注げ。

 

そんなタナカだが、

路地裏兄弟の兄貴のお母さんのお通夜は、

駆けつけなくてはいけないと、思った。

みんなの兄貴に対する熱い想いを、

代わりに届けないといけないと、思った。

そして、お母さんの安らかなお顔を拝ませてもらい、

兄貴をハグしなければアカンと、思った。

 

葬儀会館につくと、

黒ハット黒革ジャケット、黒の革パンで黒ブーツのタナカに、

葬儀屋さんのスタッフが、なぜだかざわつく。

いつもは、こっちが葬儀屋役なんやけどな、、、

 

検温を済ませ、手指アルコール消毒は、もう日常のこと。

 

それでも兄貴が出てきてくれたら、

ソーシャルディスタンスなんかぶっ飛んだ。

ハグして、背中を擦って、

彼の涙を直接聴いて、

よう頑張ったよう頑張った。

兄貴もお母さんも。

ハンカチが要りそうになったので、

あわてて車に忘れ物があると、外に出た。

ああー と天を仰いだ。

 

忘れ物は、エスコヤマのチョコ2箱。

あわてて車から取り出し、兄貴のもとへ。

1箱は兄貴に。1箱はお母さんの棺の中に。

 

とっても美人できれいで美しいお母さんの寝顔。

また、ハンカチが要りそうになったが、

マスクから漏れ出た息でメガネが真っ白に曇ってて、

なんとか、ハンカチなんかなくてごまかせた。

 

入り口まで送ってくれた兄貴の顔をみた時、

明日からの準備をタナカは始めて置かなければいけないと、

感じられるほど、彼の目は前を向いていた。

 

路地裏の兄貴、みんな待ってますからね。

また、笑顔でお逢いしましょう!!!

 

外に出て、また、ああー と天を仰いだ。

上を向いていれば、ハンカチなんか要らない。

 

人間って、なんだか、素晴らしい。

 

帰り道に、

明日への希望を夢見るときに食べる

豚しゃぶ食べ放題を、食べた。

 

この豚しゃぶマロニー定食の物語は、

またいつかしようと思う。

 

人間って、なんだか、素晴らしい。

 

俺はハンカチなんか要らない(笑)

上を向いて歩こう!!!

 

 

人間って、やっぱり、なんだか、素晴らしい。

のぶき先生の文章も、素晴らしい!!!

俺も負けてらんないな。

 

それではまた。   路地裏兄弟タナカ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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