「あんなふうに
声を出して泣けたら...」――
わんわんと、
声をあげて泣いている小さな子ども
そんな姿を見て、
「羨ましい」
そう思ったことがある
「泣きたいのはこっちだよ」
と、
つられて泣きたくなったこともある
「いいなぁ、子どもって」
おとなになると、泣けなくなる
“我慢”という感情が勝ってくる
おとなになって大泣きしたのは、
乳がんがわかったとき
2週間、泣き続けた
がんのことを忘れている一瞬はいい
乳がんであることを思い出すと、
そのたび涙が流れてきた
その後は、治療の副作用によるうつ
そして、
“がん”という病がもたらす心の闇に迷い込み、
涙が自然とあふれた
夜になると、特に淋しく、
哀しく、
切なくなった
乳がん告知から2年間で
どれほどの涙を流したかわからない
「“泣いちゃいけない”と思って
我慢している」
「家族の前で涙は見せられない」
「泣くことは弱いことだと思うから
泣けない」
「もっと強くならなきゃ...」
「もっと頑張らなきゃ...」
そんな理由で、
泣くことを我慢しているがん患者や
ご家族は多い
「泣いていいんだよ」
「泣きたいときは我慢しないで
思いっきり泣いてください」
そんな言葉をかけると、
「泣いてもいいんですか?」
と、今にも泣き出しそうな人たち...
普段、
どれほど我慢しているのだろう...
心の痛みが伝わってくる
泣くことは弱いことでも、
頑張りが足りないことでもない
泣くことで心がすっきりする
悪いものが流れたような気持ちになる
そのあとは次に進める
家族にも、
きっと笑顔を見せられるようになる
泣くことは、心の掃除
泣くことは、
大切な心の治療だと、私は思う
理性とか、
泣くことは恥ずかしいとか、
おとなになると、
いろいろな邪魔が入る
お腹が空いたらごはんを食べるように、
身体を動かしたくなったら
運動をするように、
泣きたくなったら涙を流していい
泣きたいとき、
きちんと泣いていますか――
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Source: りかこの乳がん体験記
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