おはようございます。
当ブログの読者の方から以下のご質問をいただきました。
いつも貴重な配信ありがとうございます。
現在積立てNISAを検討しているKENTAと申します。
素人の質問で申し訳ございませんが、ご回答いただければ幸いです。
私がお聞きしたいのは積み立てNISAの複数持ちについてのご意見です。
積立てNISAを限度額まで積立てしようとすると、月々の積立て額が33,000円になると思います。
この分を仮に積立ててももう少し余剰資金があるので、これと別に月々50,000円(年間60万円)でETFや別のインデックス商品の購入を合わせて検討しています。
この場合50,000円の積み立てを仮に利回り5%で20年間運用出来たとしたら運用益は約800万円になると思いますが、税金を踏まえると実際の利益は約640万となると思います。
これに対し積立てNISAは、利回り5%想定で、元本約800万円に対し運用益は約550万になると思います。
私がここから思ったのは、元本には20年間で約400万円の差があるにもかかわらず、運用益としては、約90万分しかないので、積立NISAをもう一本した方(2本持ち)が有効ではないかということです。
言葉足らず、また勉強不足で申し訳ございませんがご意見いただければ幸いです。
ご質問ありがとうございます。
結論から申し上げますと、本人名義のNISA口座は一口座しか保有できませんので、複数持ちは不可能です。
よって、つみたてNISAの年間40万円の枠を最大限に使い切ったらあとは特定口座を利用するしかないでしょう。
NISAとiDeCoは一人一口座しか保有できません
NISAは一人一口座しか保有できません
大原則として、本人名義のNISA口座は一人一口座しか保有できません。
複数口座を保有することが可能であれば、そもそもつみたてNISAの上限を年間40万円と制限する理由がなくなってしまいます。
よって、一般NISAかつみたてNISAのどちらか一方をどこかの証券会社一社でしか保有できません。
家族単位で考えれば、夫と妻の両方がつみたてNISA口座を開設することで20年間の積立上限を800万円 x 2 = 1600万円まで増やすことができます。
もし独身であればつみたてNISAは最大で800万円までで、それ以外は特定口座を利用する他ないと考えておきましょう。
ジュニアNISAは子供名義の口座になるので別枠で利用できます
ジュニアNISAに関しては、あくまで「子供名義」の口座ですので、両親のNISAの枠とは別に保有することができます。
ジュニアNISAは成人後は「子供名義」のNISA口座に引き継がれますので、あくまで子供の将来のための口座という位置づけですね。
よって、「夫婦でつみたてNISA+子供の人数分のジュニアNISA」というのが一家族内で使える最大のNISA枠ということになります。
独身であれば非課税制度はつみたてNISA+iDeCoと併用するしかありません
NISA口座は一人一口座しか保有できませんので、個人レベルで非課税枠を増やすならばiDeCoを併用するしかないでしょう。
サラリーマンの場合、iDeCoの上限は14.4万円〜27.6万円/年と限られますが、NISAと同様、運用益や配当金にかかる税金が非課税になるのは大きいですね。
また、iDeCoの場合は掛け金が全額所得控除になりますので、節税効果も期待できます。
一方、iDeCoは年金の一部ですので、原則60歳以降までは引き出せません。
このあたりのメリット・デメリットをよく勘案の上、ご自身の投資戦略を練ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
基本的なことではありますが、NISA口座は一人一口座しか保有できません。
よって、iDeCoなどの他制度と組み合わせて将来の資産形成を考える必要がありますね。
【おすすめ投資本】
NISAやiDeCoを実際に始める前に、一冊でもよいので内容のまとまった書籍で勉強しておきましょう。
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こんな記事も書いています。
つみたてNISAか一般NISAどちらを選択するかですが、投資期間を長く確保した方が勝率は高くなりますので、個人的にはつみたてNISAがおすすめです。
NISA制度を活用する時は、出口時点で損失を出さないのが大前提です。他の口座と損益通算ができないからです。
サラリーマンの場合、つみたてNISAとiDeCoの合計が月5万円程度になるので、まずは月5万円というのが目標となります。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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