いつしか、「様」が当たり前になり...。

「患者様~!!」

...と、私の病院では
患者のことをそう呼ぶ

初めは違和感があった

“病院”といえども、
患者はある意味“お客様”

「医療は、サービス業である」

なんてことも言われて久しい

...が、誰も
病気になりたくてなったわけではない

誰も病院に来たくて
患者になったわけでもない

「丁寧に言うのはいいが、
 “患者様”ってどうなのだろう...」

と、ずっと思っていた

が、病院生活も長くなると、
その言葉さえ“普通”に思えてくる

遠くから聴こえてくるその言葉が、
当たり前に感じてくる

患者としては、“様”は要らないな...

検査代、治療費と、
それはそれは莫大なお金を遣ってきた

が、こっちとしては、
命を預けているわけで...

救ってもらったわけで...

“病院”という、心と身体に
不調を来たした人たちを治療する場所でありながら、
中には決して、
「感じがいい」とは
言えないスタッフもいる

「患者様」と言う前に、
笑顔で接してくれたら、
その方が、ずっとずっと癒されるのに

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Source: りかこの乳がん体験記

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