「審査員 ちょっと何個かやめてもらえないですか」
「松本さんの映画が面白かったか面白くなかったかそろそろ論評してもいいですか」5月29日、お笑いコンビ『オリエンタルラジオ』中田敦彦が、自身のユーチューブチャンネルに『【松本人志への提言】THE SECONDについて』
という動画を投稿し、〝因縁〟の『ダウンタウン』松本人志を真っ向から批判した。
20日に開催された〝結成16年以上〟の漫才師を対象にした新たなお笑い賞レース『THE
SECOND~漫才トーナメント~』(フジテレビ系)で大会アンバサダーを務めた松本だが、中田は〝賞レース〟に松本が関わりすぎだということで、審査員を辞めるようにクギをさした。というのも『IPPONグランプリ』、『M-1グランプリ』、『キングオブコント』、『すべらない話』などどれかで優勝しない限り今の芸人は売れずに、影響力もないと中田は主張。それの審査員を務める松本にハマらない限り芸能界では通用しないから影響力が強すぎるという内容を話した。中田の“苦言動画”はトータルで44分以上におよんだ。
むしろ、これら賞レースのおかげで芸人は地位を築けた。さらにM-1とR-1を両方制覇した霜降り明星の粗品の名前を出し「粗品君どう思う? 最近ね、俺のトークチャンネルすごい見てくれてるらしいんですよ、粗品君が。嬉しくて」
と動画上で呼びかけたが、動画が公開されたすぐ後にまさかの異変が起きた。
粗品の相方のせいやが、《真っ直ぐ勝負してない
ウンコみたいなやつが相方の名前使うな 中田》とツイッターに投稿したのだ。
「タイミング的にもほぼ間違いなくオリラジの中田さんのことでしょう。せいやさんは中田さんの後輩に当たりますが、中田さんは吉本を辞めていますし、松本さんの方がよっぽどお世話になっている。
中田はここまで日韓の関係が悪くなった点に関し「日本には戦争被害の歴史(原爆ドームなど)はあっても加害の歴史がない(ドイツの収容所など)」として「加害の歴史は(韓国や中国など)国外にある」と指摘。日本人は「加害者としての認識が薄い」ので、韓国から批判を受けてもピンとこないというわけだ。その後も「1910年から終戦まで35年間、日本は韓国を支配した」「慰安婦と徴用工など解決のための1965年日韓基本条約について」「2012年竹島上陸」などを説明した中田。
しかし、中田の動画にしては珍しく「炎上」している。
「中田さんは動画を作る際に本を一冊書籍を参考にするんですが、
今回参考にしたのが『池上彰が聞く 韓国のホンネ』(朝日新聞出版)のみ。出版元の思想等を受ける部分もあるため『一冊では足りない』『どうしても偏る』というツッコミが多くありますね。
また、1965年の日韓基本条約の際『日本から利子なしで3億円、低利子で2億円渡した』と語りましたが、実際は『無償3億ドル、有償2億ドル、民間借款1億ドル以上』であり、ケタが全く違うという指摘も。
金額だけで日本の誠意に関し与える印象も異なるので、大きな間違いといえるでしょう。『事実関係を調べず動画を出すな』という意見もあります。
波紋を呼んだ中田の動画だが、これに対し藤森は30日にYouTubeを更新。「平穏な暮らしをしたい」と切り出し、中田に向け、「やってくれたなという言葉に尽きますね」と発言。“松本が賞レースの審査員をやり過ぎじゃないか”“松本に苦言を呈す人間が誰もいない”という中田の主張について、藤森は「そんなこと言わなくていい」とバッサリ。「色々意見はあるかもしれない。思うことはあるかもしれない」と中田をフォローしつつも、「(松本に)オファーがあって需要があるわけだから。それは揺るぎない事実ですし」と藤森の見解を述べた。松本との共演や食事の機会はないとしつつも、松本が出演する『水曜日のダウンタウン』(TBS系)、『まつもtoなかい』(フジテレビ系)をよく見ていると話した藤森。
「審査員をやって当然じゃないかと俺は思うし、松本さんがいらっしゃるからこそ大会の価値も上がっているし重みがあるし。松本さんのコメントでいろんな芸人の人生が左右されるって(中田が)言ってたけど、俺はそこにそんなに違和感を抱かないというか。シンプルに(松本が)面白いと思いますし。松本さんが全ての価値を決めてしまっているみたいなことはそこまで極端なことではないのかなと思いますし」と自身の考えを示した。
“松本に認められたいから漫才・コントをやるという価値観に違和感を感じる”という中田の考えに対しても、
「それはそれでいいんじゃないかなと思う。自分の“面白い”と思う人に認めてもらいたいと思うのは自然なことで。そこに情熱を傾けて毎日相方とネタ合わせする若手の後輩の芸人たちも、その努力は俺は素敵なものだと思う」と話した。
コチラも参戦しているな
松本が審査員をいくつか降りた方がいいという中田の提案に対して、ひろゆき氏は反対だという。その理由として「松本人志さんが審査員をやってるので多くの人が見る。『M―1でこういう人がいるんだ』というので、結果として若手が売れるという構造になってるんですよ。松本人志さんがやってない賞レースもいっぱいある。そういう視聴率が低い賞レースに出て賞を取ったとしても、結局売れないんですよ」と説明。続けて「多くの人が見るような賞レースが必要。多くの人が見る賞レースというのは、誰が審査員かというので人は見るんですよ」と審査員の重要性を説いた。「松本人志という看板のおかげで人が見るようになる。なので松本人志さんが出る賞レースが減れば、それだけ人は賞レースを見なくなってしまって、新人が生まれる機会が減ってしまうんですよ」と指摘した。「中田さんが自分で賞レースを作るべきです」と解決策を提案。「中田敦彦賞レースで、中田さんが面白いという人を表彰して新人がそこで育つようになったら、それは松本人志イズムではない芸人の出口になるんですよ」と話した。
’16年12月、博多華丸・大吉の博多大吉(52)はラジオ番組で、自身が2015年の『M-1グランプリ』の審査員をオファーされた際に当初は乗り気でなかったことを告白。その上で最終的に引き受けた理由について、“本当はお笑いコンテストの審査員はやりたくない”と考えている松本から酒席で言われたことがきっかけだったという。その発言について、ラジオで大吉はこう語っていた。
「後輩のためや。自分が出ることによって松本人志の名前で(取り上げる)ネットニュースが一つでも増えて、一人でも多くの人が若手のネタを観てくれるんなら、俺はその役はやらなあかんやろ」
その話を聞いて同年、初めて『M-1』の審査員を務めた大吉は「断ろうと思えば断れたかもしれないですけど。やっぱり、ああいう先輩の背中を見てますから、ここで逃げるのは男じゃないな、と」と話していた。
後輩のために身を呈して審査員という大役を背負い続けている松本。その点を中田はどう考えるだろうか?
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Source: 身体軸ラボ シーズン2
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