おはようございます。
全世界株インデックスファンドへの長期投資は「プラスサムゲーム」ですので、理論上は手持ち資金は「一括投資」したほうが効率がよいです。
しかし、万が一投資を始めて間もなく大暴落に巻き込まれ、金銭的にも精神的にも大ダメージを負ってしまうと、二度と投資の世界に戻って来れなくなります。
投資でもっとも重要なことは、「できるだけ長い間相場に参加し続けること」です。
そう考えますと、資金効率を多少犠牲にしてでも、世の中の99%以上の人には分割投資をおすすめするのが優しさかなと思います。
論上は「一括投資」が正解だけど、世の中の99%の人には「分割投資」を勧めるのが優しさだと思う
インデックス投資の場合、金融理論的には「一括投資」でよい
「全世界株」や「米国株」へのインデックス投資の場合、今後も世界全体や米国の経済成長が続くと仮定すれば、超長期で見れば誰もが儲かるプラスサムゲームとなります。
プラスリターンが期待できるものに投資をするわけですから、金融理論上は「できるだけ早めにできるだけ多くのお金をインデックスファンドに回す」のが正解です。
米国を代表する株価指数である「S&P500」の場合、超長期で振り返ると、
「S&P500が年末に年始よりも上昇している確率は約75%」
あります。
裏を返せば、ある年にS&P500が下がる確率は約25%ということですね。
これらの事実から、「手元に余剰資金があるなら全額すぐに投資に回せ」が正解であることが分かります。
それでも世の中の99%の人には「分散投資」を勧めます
では、実際にこれから投資を始めようと考えている人に「一括投資」を自信持って勧められるかというとそれは無理ですね。
投資しようと考えている金額が多くても50万円や100万円であれば「一括投資」でも問題ありません。
これくらいの金額であれば、仮に暴落で株価が50%まで下がったとしても、その損失は数十万円に限定されます。
痛手であることには間違いありませんが、1年くらいコツコツと働けば取り返せない金額ではないでしょう。
一方、これまでにコツコツ貯めてきたお金が1,000万円あるという場合はどうでしょうか?
この場合も、もちろん理論上は「一括投資」が正解です。
しかし、投資した直後に暴落に巻き込まれるリスクやその人の投資に対する理解度などを考えますと現実的には「分割投資」がよいと思います。
嫌な思いをして相場から退場したらそれで終わりです
なぜ「分割投資」を勧めるかというと、投資を始めてすぐに大暴落に巻き込まれて大損をし、再起不能なまでに大ダメージを受けることは絶対に避けたいからです。
この「大ダメージ」というのは、
・自分の大事な手持ち資金が半分近くになってしまったという金銭的なもの
・株式投資は怖い、もう二度と参加したくないという精神的なもの
の両者を含みます。
こうなってしまうと、株式投資に対する負のイメージを払拭するのは困難となり、二度と相場には戻ってこない確率が高いでしょう。
株式投資でもっとも重要なことは「できるだけ長く相場に居残り続けること」ですから、退場のリスクを考えると「分割投資」が無難だと思います。
まとめ
インデックス投資の場合、金融理論上は「一括投資」が正解です。
しかし、相場から退場してしまうリスクなどを考慮しますと、大半の方は「分割投資」を選択するのが無難でしょう。
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一般の方でも実践できる投資手法というのは数限られています。
余計な情報に触れて自分の投資方針を崩さないよう注意が必要です。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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