先生、ご本人さんが今日はしんどそうで、
訪問看護では入浴はやめて、観察のみとしました。
リハビリの回数は、どうしたら良いでしょう?
お付き合いがある訪問看護ステーションの看護師さん。
こうやって、ちゃんと相談を持って来てくれる。
この方の訪問リハビリの意味。
訪問リハビリの回数の考え方。
リハビリテーションの負荷量。
リハ実施に関する判断基準。
そして、大切な効果判定。
これらを丁寧に彼女に説明した。
世の中の病院や診療所でのリハビリ診察では、
こういうことの診察を行って、その後に、
訓練室でのリハビリが行われている。
では、在宅医療の現場ではどうだろう?
患者さんや市民さんは、ご存知だろうか?!
訪問リハビリテーションは、
訪問看護ステーションから、
出ていることが多い。
つまり、訪問看護の現場での判断のみで、
オーダーされ施行されてしまっていることもある。
本来は、オーダーを出す医師が、ちゃんと、ほんとにちゃんと、
生活再建学であるリハビリテーションを学んで知っていなければならない。
在宅医療は、『暮らし』を最後まで諦めない現場であり、
緩和医療とともに、リハビリテーション医療も、車の両輪だ。
在宅医療の現場では、まだまだ緩和医療しかやれていないのも現実。
僕ら在宅医療に関わる医師のリハビリテーションの知識も増やすべきだ。
このことを開業した15年前にも感じていたが、今日も改めて感じた。
訪問リハビリテーションの回数は、訪問看護の回数に根拠があるのと同じ様に、
ちゃんと根拠が必要であり、そろそろ、単位至上主義は脱却しておきたい。
今日も訪問リハビリの原稿を書いている。
いろんなことが蘇る。長い冬が終わろうとしている。
リハビリテーションがザイタクを願うすべての人に、普通に。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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