――当時、日本のフットボールについての知識は?「アントラーズとの交渉をしてくれたタカサキ(注:アントニオ・ルイス高崎。サンパウロ出身の日系ブラジル人で、スポーツや音楽の分野のプロモーターをしていた)から詳しい説明を受けた」
――日本へ到着後、当時の住友金属を取り巻く環境をどう感じましたか?
「ブラジルのアマチュアクラブと同じような練習環境。酒、タバコを嗜む選手がいた。チームが選手に提供していた食事はご飯、味噌汁、焼き魚といった“老人食”。アスリートが食べるべきものではなかった。練習施設、生活面の改善など、基本的な事柄からアドバイスをしていった」
――日本人選手の資質をどう思いましたか?「ボールを止める、蹴るという基本技術、正しいポジショニング、いつ攻撃しいつ守備をするべきかの判断といったフットボールの基本中の基本が不十分な選手もいた。しかし、彼らは皆、真剣に練習に取り組んでおり、向上心が旺盛だった。
住友金属は私が伝えた提案を次々に実現してくれたから、施設と練習環境がどんどん改善されていった。このような状況を見て、『近い将来、このチームは必ず強くなる』と思った」
――あなたが住友金属と鹿島の強化において中心的な役割を果たしたのは、周知の事実です。ただし、1992年から1994年半ばまで、監督は宮本征勝でした。二人の役割分担とお互いの関係はどのようなものだったのですか?「私はミヤモトさんの経歴を詳しく聞いており、監督として、また人間としてリスペクトしていた。
1993年5月のJリーグ開幕を控え、4月にイタリアへ遠征して合宿を行なった。セリエCのチームと引き分けた後、クロアチア代表に1-8の大敗を喫した。『このままではJリーグを戦えない』と危機感を覚え、以来、私が練習を仕切り、戦術指導も行なった。その後、強豪インテルと引き分け、確かな手応えを得て帰国した」
立浪和義監督(54)が白米の提供禁止を指示していたことが判明して約2週間が経過したが、依然として現場は混乱したままだ。「“米騒動”報道にキレたファンから辛辣な意見が次々とネット上に書き込まれるなど、拡散されまくっていますからね。他球団の選手の間でも『中日、ヤバいじゃん』『立浪さん、怖っ!』と話題です。中日OBからは『ミスタードラゴンズ・立浪はアンタッチャブルな案件だったが、今回こうして叩かれたことで、選手も少しは報われるかな』という本音が聞こえてきています」(スポーツ紙野球担当デスク)だが、今なお、白米の提供は一部を除き禁じられたままだという。「一部の選手は球団幹部などに白米の提供を再開するよう“是正”を求めたそうですが、立浪さんは球団が三顧の礼で迎えた“切り札”だけに、大島宇一郎オーナー(59)でさえ、注意できないんだそうです」(同前)そんななか、冒頭で紹介したように移籍志願者が現れ始めたというのである。「立浪政権になってからトレードや戦力外で他球団に移籍した〝ヤメ竜〟選手たちに個別に連絡を取り、各チームの手薄なポジションや、自分が他球団にどんな評価をされているかリサーチを始めた選手もいるようです」(球団関係者)この球団関係者は「移籍を望む背景には待遇面への不満もあるようだ」とも言うのであった。「白米の件が引き金になってるけど、ケータリングではそもそも、おかずが少ないんだそうです。試合で活躍してヒーローインタビューを受けても、金一封はないんだとか。他球団なら数万円、人気球団の阪神、巨人の選手になると10万円近くの報奨金や監督賞が出るはずですからね。『楽天の選手なら楽天ポイントを10万ポイントもらえるんでしょ? そっちの方が家族も喜ぶな』と物欲しそうな表情をした選手もいましたよ。胃袋や懐がひもじくとも、ミスタードラゴンズが激励してくれるなら頑張れるんだろうけど……ね?」一部では、監督の名前にひっかけて“脱浪の乱”と言われているという――。
来季のヘッドコーチとして、立浪監督のPL学園時代の先輩である清原和博氏の名前が挙がっていると、デイリースポーツが9月20日に報じたのだ。清原氏は、薬物事件を起こした影響で、球界からは距離を置く日々が続いていたものの、立浪監督との深い繋がりから、昨年、今年と2年連続で中日のキャンプを視察している。デイリースポーツの報道に対して、中日の加藤宏幸球団代表は「そのような事実はありません」と否定しており、まだ不透明な部分が多い。しかしながら、これまでの経緯を見ても、立浪監督と清原氏の繋がりの強さは間違いなく、今後も何らかの形で中日にかかわる可能性はありそうだ。
ただ、球団内部からは“PL色”が濃くなることを警戒する声が聞こえてくる。
「立浪監督は上下関係の厳しさで知られるPL学園の出身ですから、選手に対して、厳しい対応をとることが多いです。選手が監督の話を聞くときは直立不動。選手に対して『対話』というよりも『監督の考え』を一方的に話す。それに対して何か反抗的な態度を見せようものなら、“干される”と感じている選手が多いようですね。その一方、一部の実績がある選手に対しては、特権を認めることがあります。こういった方針は、立浪監督だけではなく、PL学園の同級生である片岡篤史二軍監督にも見られますね。選手からは『ここはPL学園かよ!』という声も出ており、仮に清原さんのようなPL出身者がさらに入閣すれば、彼らの不満はもっと大きくなるでしょう」(球団関係者)
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Source: 身体軸ラボ シーズン2
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