朝の気温、6.5℃
冷え込む季節になった
あれほど暑かった夏
それでも季節は移ろう
夕方の空が、
あまりにも爽やかで．．．
☆*ﾟ ゜ﾟ*☆*☆*ﾟ☆*ﾟ ゜ﾟ*☆*☆*ﾟ☆*ﾟ ゜ﾟ*☆*☆*ﾟ
乳がんがわかって、
手術をして、
退院をして、
治療をはじめて．．．
「いつまで生きられるのだろう」
と、思っていた
「来年の桜を
観ることができるのだろうか」
「あと何回、
お正月を過ごせるのだろう．．．」
そして、
「“想い出づくり”をしよう」
そう考えた
でも、想い出は、多ければ多いほど
哀しい気がした
「どうせ死ぬのなら、
想い出なんかない方が楽」――
そんな気持ちが変わったのは
いつからだろう
「人生、一度きり。
楽しまなきゃ勿体ない！！」
と．．．
でも、正直、
そこまでの気持ちになるまでは、
時間がかかった
心のどこかには、いつも
“死”があった
がんになったから、
死をすぐ近くに感じたから、
人生の歩き方を知った
それでも楽しむことの裏には、
いつも死があった
がんになった以上、
死を考えない日はない
だから、今を楽しむのだ
生きることに、後悔はしたくないから
乳がんの手術4か月後に行った知床
まさに、“想い出づくり”だった
まだ力の入らない身体
ホルモン治療の副作用も、
強く出はじめた頃
再発の不安もある
“死”を意識しながらの
想い出づくりだった
今でもこの夕焼けが忘れられない
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Source: りかこの乳がん体験記
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