先生、救急外来が疲弊してるんです。
コロナやなんやで、やっぱ大変で。
正直、救急って苦手なんです、ぼく。
そう話す研修医くんは、患者さんの診察は、
ホント丁寧で優しく声掛けをする青年医師。
救急医療は、24時間365日。
予測不能な病気や怪我に全力で対応し、救命する。
救急医療は、労働基準を遵守し、
システマチックに、最もチーム医療であっていい。
一人の無理がチーム全体のレベルダウンに繋がってしまう。
だから、このシステマチックな救急医療が疲弊している、
なんてことはあってはならない。そして、もし、
疲弊しているのなら、原因をみんなで考えなくっちゃ。
なぜ、疲弊しているのか?
それは単純明快だ。
システムエラーである。
どこがシステムエラーか。
『地域医療連携』のシステムエラーにほかならない。
無駄な救急受診や、
無理な救急受診や、
無知な救急受診が、
救急医療を疲弊させる。
これは、医療者だけが知っているだけではいけない。
医療者と市民が、このシステムエラーを知り、
医療者と市民で、リビングウィルを学び、
医療者と市民で、しっかりザイタク医療を活用して欲しい。
先生、ザイタク医療にどうやって繋げばいいんでしょう?
簡単だよ。患者さんと、患者さんの『暮らし』を一緒に考えてみて。
それを聴いた青年医師は、地域医療の一員であることを強く自覚してくれたようだった。
やっぱ、ザイタクは素敵だ。
ザイタクってのは、場所じゃない。
ザイタクってのは、地域づくりだ。
そして、ザイタクは蒼いシリウスだ。
みんなでこの難局を乗り越えたい。
今日は、こんな気分だ。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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