SNSを見ていると様々な医師の姿が目に入ってくる。
- 順調にキャリアを重ねる勤務医
- 大金を稼ぐフリーランス医師
- 開業で成功している医師
- ビジネスを次々と成功させている医師
- コミュニティを立ち上げて活躍する医師
- 鋭い発言の数々でフォロワーを増やす医師
- 多くのフォロワーとつながり交流しているリア充医師
- 5万円の有料noteがバカ売れしている医師
場末で粛々と診療に勤しみ、小金を稼ぐだけの自分は否が応にも嫉妬してしまう。
そんな嫉妬に狂った私が、今回は嫉妬について考えてみる。
ブータンの話
世界一幸せな国ブータン。
ところが最近ブータンの幸福度ランキングが下がってきているのだという。
かつてブータンの幸福度が高かった理由は、他国の情報が入ってこなかったからである。
かつてブータンの幸福度が高かったのは、情報鎖国によって他国の情報が入ってこなかったからでしょう。
しかしインターネットの普及によって他国と比較できるようになったことで幸福度が下がってしまった。
情報が流入し、他国と比較できるようになったことで、隣の芝生が青く見えるようになり、順位が大きく下がったのです
人間、「井の中の蛙」でいるのが一番の幸せということだろう。
人と比べ始めたとたんに幸福度が下がってしまう。
それはブータンだけの話ではない。
幸福度が下がる若者
近年、世界中の若者の幸福度が下がっているのだという。
その理由はSNSの発達である。
これまでライバルといえば教室や職場の限られた人たちだけだった。
しかし現在はSNSから同世代のインフルエンサーたちのふるまいが目に入ってくる。
私が子供の頃は、自分を比べる相手はクラスメートくらいだった。
一方で現在の私たちは何百万人もの相手と張り合っている。何をしても、自分より上手だったり、賢かったり、かっこよかったりリッチだったり、より成功していたりする人がいる。
常に自分より上がいるという情報が入ってくるため、満足を感じることができない。
そのせいで「よい人生とはこうあるべきだ」という基準が手の届かない位置に設定されてしまい、その結果、自分は最下層にいると感じる。
現代社会は「井の中の蛙」ではいさせてくれないのである。
これは若者に限った話ではない。
SNSで活躍する医師に嫉妬を覚える自分も、間違いなく幸福度が下がってしまっている。
(HUNTER✕HUNTER 11巻より)
自分の幸せを明確にする
それではどうすればよいのか。
コンピューター研究者の落合陽一先生は以下のように述べている。
他人の幸福が日常的に目に入ってくる現在。
自分にとっての幸福が曖昧だと他人の幸福に目を奪われてしまう。
自分と他人の幸福度を比較して、嫉妬心を抱いたり優越感に浸ったりするのは、いまに始まったことではありません。しかしいまは、他人の幸福が日常的に目に入ります。
だから自分にとっての幸福が曖昧だと、他人の幸福に目を奪われ、嫉妬するだけの状態になりかねません。
そこで重要なのは自分にとっての幸せを明確にしておくこと。
幸福の形はひとつではありません。
ここで大事なのは、自分にとっての幸せが何なのかをしっかり考えておくこと。
他人と比較せず、たとえキラキラしていなくても自分にとっての幸福を追求する。
つまり他人の幸福そうな姿を見ても、それは自分にとって価値の無いものだと主張して自己正当化するということ。
「井の中の蛙」がダメなら「酸っぱい葡萄」でいこう、というわけである。
まとめ
何が自分の好きなことなのか、何が自分の幸福なのか、色々考えてきたつもりである。
自分にとってフリーランス医で大金を稼いだり、開業して大成功したりするのが幸福とは言い難い。
京大卒のニートという異色の経歴を持つPha氏。
彼の著書「ニートの歩き方」を興味本位で読んでみた。
どんな変わり者なんだろうか、と。
しかし本を読み進めていくと…
集団行動が苦手で協調…
最近の若い者は…なんて言われるが、仕事柄、むしろ迷惑な高齢者の方に出くわすことが多い。
彼らに対しては強い陰性感情を抱いているが、なぜそんな高齢者が多いのだろうか。
その理由について書かれた本を読んだので紹介した…
それでもまだまだ嫉妬を止められない自分がいる。
SNSを見ないのが一番の解決策なんだろうけど…。
Source: 皮膚科医の日常と趣味とキャリア
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