生物学的製剤 効果不十分

生物学的製剤だって完璧な薬ではありません。
当然効かないこともあるのです。
効果不十分と言います。

無効の場合の対応は以下の通りではないでしょうか。
(Nat Rev Rheumatol. 2015 May;11(5):276-89.も参考にしてください)

①アドヒアランスの確認
そもそも皮下注製剤は悪いと言われています。
(Clin Exp Rheumatol. 2017 May-Jun;35(3):423-430.)

具体的には
 毎週の製剤:アドヒアランス未達成率17.4%
 2週毎の製剤:アドヒアランス未達成率14.4%
 4週毎の製剤:アドヒアランス未達成率6.4%
と言われています。

別の報告では25%がアドヒアランス不良とのことです。
(Clin Rheumatol. 2016 May;35(5):1335-9.)

ALIGN試験、PASSION試験なども参考にしてください。

②一次無効ならBio切り替え

③二次無効なら
 増量
 Bio切り替え(一時的なフレアアップの時はステロイド増量)
  別の作用機序に
   JAMA. 2016 Sep 20;316(11):1172-1180.(これは1次無効も混ざっている)
   TCZから(Clin Rheumatol. 2016 Nov;35(11):2829-2834.)
  2nd-TNFi
 csDMARDsの増量や追加
  IFX効果不十分へのMTX増量(Ann Rheum Dis. 2005 Sep;64(9):1379-80.)

Source: リウマチ膠原病科医の伝えたいこと

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