Twitterで発信している医学ツイート(>> Twitterはこちら) の中から反響のあったものをまとめました。
別のサイトにも分野別、解説コメントつきでまとめています>>皮膚科ガイドブック
外用薬
【ステロイドローションの違い】
・アルコールなし⇒アンテベート、リドメックス
・アルコール入り⇒デルモベート、ネリゾナ、リンデロンアルコール入りは使用感がよいが、しみることがある。
「あたらしい皮膚科学」より#臨床のメモ
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) November 1, 2018
【保湿剤の効果】
・皮膚症状の再燃抑制効果
・ステロイド使用量の減量効果
・ステロイドの効果アップ
・単独では炎症症状の改善効果はない#臨床のメモhttps://t.co/oFEA3GMUUg— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) September 10, 2019
【亜鉛華軟膏の使い分け①】
(酸化亜鉛の濃度)
・亜鉛華軟膏:20%
・亜鉛華単軟膏:10%酸化亜鉛の適正濃度は10%
単独で使うなら亜鉛華単軟膏、混合して使うなら亜鉛華軟膏「褥瘡外用療法のキホン」より#臨床のメモ
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) November 29, 2018
【傷の治療では周囲の皮膚のケアが大事】
「褥瘡 (StageⅡ) 治癒までの期間」
・周囲皮膚を生食洗浄:20日
・周囲皮膚を石鹸洗浄:15日石鹸で洗浄した方が有意に早く治癒する
J Wound Care. 14(4): 169, 2005#臨床のメモ— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) December 19, 2018
アンテベート軟膏のジェネリックはヒルドイドソフトと混合できない
・アンテベート:混合可
・サレックス:混合可
・アンフラベート:混合不可
・ベタメタゾン酪酸エステル「JG」:混合不可Eur J Pharm Sci. 124: 199, 2018#臨床のメモ pic.twitter.com/WriwdMwi50
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) August 15, 2019
蕁麻疹・抗ヒスタミン薬
【抗ヒスタミン薬の予防内服】
蕁麻疹では症状が消失した後もしばらく内服を続ける方が良い。
・急性蕁麻疹:数日~1週間
・慢性蕁麻疹(2か月以内):1カ月
・慢性蕁麻疹(2カ月以上経過):2カ月「蕁麻疹診療ガイドライン」より#臨床のメモ
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) February 21, 2019
【抗ヒスタミン薬の眠気の発生率】
(添付文書より)
1.ルパフィン9.3%
2.アレロック7.0%
3.タリオン5.7%
4.ザイザル5.2%
5.アレグラ2.3%
6.アレジオン1.2%
7.デザレックス1.0%
8.ビラノア0.6%直接比較はできないが、自分は①~④は眠くなるが⑤~⑧は大丈夫。#臨床のメモhttps://t.co/IJ1ybxzN0m
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) June 5, 2019
【抗ヒスタミン薬と自動車運転の可否】
<自動車運転をさせないように注意する>
ルパフィン
アレロック
ザイザル<自動車運転時には注意させる>
タリオン
アレジオン<自動車運転可>
クラリチン
アレグラ
デザレックス
ビラノア#臨床のメモ— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) June 4, 2019
【小児の抗ヒスタミン薬】
年齢別に使用可能な抗ヒスタミン薬をまとめた1ヶ月~ポララミンシロップ
6ヶ月~ザジテンDS、ザイザルシロップ、アレグラDS
2歳~アレロック顆粒、ジルテックDS
3歳~アレジオンDS、クラリチンDS
7歳~アレグラ錠、ザイザル錠#臨床のメモ pic.twitter.com/BulcRPCK6a
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) January 4, 2019
帯状疱疹
【帯状疱疹治療の注意】
(治療開始から進行が止まるまでの期間)
・初日: 0%
・2日目: 19.7%
・3日目: 44.3%
・4日目: 88.6%数日間は皮疹が広がるので、薬で悪くなったと思う人が多い。
「アメナリーフ医薬品インタビューフォーム」#臨床のメモhttps://t.co/lmY1pPaDtw
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) March 14, 2019
【神経障害性疼痛治療薬の効果】
<NNT(低い方が効果が高い)>
1. 三環系抗うつ薬:3.6
2. 強オピオイド:4.3
3. トラマドール:4.7
4. プレガバリン:7.7リリカは処方しやすいが効果はあまり高くないよう。
Lancet Neurol. 14(2): 162, 2015#臨床のメモ
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) April 18, 2019
蜂窩織炎
フロモックスを使わない理由
・グラム陰性桿菌をカバーする必要がない
・吸収率が悪い
・偽膜性腸炎が多いよって皮膚感染症はケフレックスとオーグメンチンだけでいい。#臨床のメモhttps://t.co/jbPBG6lvc1
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) August 22, 2019
ひどめの蜂窩織炎を外来で治療しないといけないとき。
海外のガイドラインとほぼ同じ強度で治療するには・ケフレックス8T4×
・オーグメンチン2T2×+サワシリン4T2×#臨床のメモhttps://t.co/lvvgKi9IP5— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) October 14, 2018
薬疹
【薬疹の原因薬剤】
1. 抗菌薬:41.9%
2. 消炎鎮痛薬:13.0%
3. 循環器用薬:11.7%
4. 抗てんかん薬:10.1%日皮アレルギー会誌 7(3): 115, 1999#臨床のメモ
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) May 1, 2019
【薬疹とウイルス性発疹症の鑑別】
・薬疹とウイルス性発疹症の鑑別は困難
・皮膚生検でも区別できないことが多い
・薬疹は薬剤開始4日目以降が多い
・投薬3日以内発症はウイルス性発疹症を疑うN Engl J Med 366: 2492, 2012#臨床のメモ
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) March 12, 2019
【重症薬疹以外の薬疹治療】
・ほとんどの薬疹は薬剤中止2日後まで広がり1週間で消退
・痒み対しては抗ヒスタミン薬を用いる
・皮疹に対してステロイド外用を用いるがエビデンスは無いN Engl J Med 366: 2492, 2012#臨床のメモ
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) May 30, 2019
【スティーブンス・ジョンソンの原因】
<小児>
・薬剤 48%
・マイコプラズマ 27%
・その他の感染症 13%
・不明 12%<成人>
・薬剤 77%
・マイコプラズマ 5%
・その他の感染症 8%
・不明 10%日本皮膚科学会雑誌115(2): 135, 2005#臨床のメモ
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) December 12, 2019
【造影剤アレルギー(遅延型)の発症時期】
・投与1〜2日後:35%
・投与5〜7日後:55%体内に残る造影剤で感作が成立し1週間後に発症。
すでに感作されている場合は1〜2日後に発症。皮膚科の臨床 54(11): 1562, 2012#臨床のメモ
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) March 7, 2019
内服ステロイド
【ステロイド急速中断による副腎不全のリスク】
(①Up To Date)
3週間以内の使用では漸減は必要ない(②喘息予防・管理ガイドライン2012)
2週間以内の投与ならばステロイド離脱症候群は起こらない(③Lancet. 341: 324, 1993)
10日間(40mg/day)の投与では漸減なしで中止可能#臨床のメモ— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) December 5, 2018
【ステロイド投与中のワクチン接種】
・PSL40mg/day未満であれば抗体産生可能
・生ワクチンは禁忌
・不活化ワクチンは可(インフル、肺炎球菌)日本胸部臨床 75(8): 852, 2016.#臨床のメモ
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) October 21, 2018
【バクタ予防投与の適応】
(深在性真菌症の診断・治療ガイドライン2014)
プレドニゾロン20mg/日以上、1ヶ月以上(BⅢ)(発熱性好中球減少症診療ガイドライン)
プレドニゾロン20mgを4週間以上(1C)(厚生労働省研究班)
プレドニゾロン1.2mg/kg/日以上#臨床のメモ— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) February 12, 2019
【バクタ予防投与の副作用】
副作用発現頻度:29.8%
・肝障害:12.8%
・高カリウム血症:8.5%
・血球減少:6.4%
・皮疹:4.3%日本呼吸器学会誌 6(2): 53-57, 2017#臨床のメモ
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) February 13, 2019
膠原病・水疱症
増え続ける類天疱瘡の特徴。
今後皮膚科医以外も目にすることが増えるはず。・高齢者に多い
・過去10年間で2~5倍に増加
・高齢者施設入所者の約1%に発症?
・抗体検査の陽性率は70%
・初期は水疱が無く薬疹と間違われる#臨床のメモhttps://t.co/rEdO3b4Qmr— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) September 2, 2019
【手の症状からみる膠原病の鑑別】
爪囲紅斑(+), 爪上皮出血(-):SLE
爪囲紅斑(+), 爪上皮出血(+):皮膚筋炎
爪囲紅斑(-), 爪上皮出血(+):強皮症
皮膚科の臨床 56(10): 1455, 2014#臨床のメモ
— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) December 27, 2018
【SLE発症までの経過】
①抗核抗体陽性(2年前)
↓
②dsDNA抗体陽性(1年前)
↓
③Sm抗体陽性(半年前)
↓
④発症最初は特異抗体が陰性なので注意。
N Engl J Med. 349(16): 1526, 2003#臨床のメモ— 地方の皮膚科医@皮膚科ブロガー (@hihukai1) December 26, 2018
Source: 皮膚科医の日常と趣味とキャリア
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