≪私の記録 261≫ この出版社から出版している人たちは、きっとお金持ち。

    2010年2月18日(木)

出版社B社から、なんの音沙汰もなし

結局、それまでの会社...

ということなのだろうか

夕方5時過ぎ、家の電話が鳴った

母が出たのだが、
その瞬間、私への電話だと察知した

『きっとB社からだ...』

と、思ったが、
出てみると病院からだった

『病院...?』

B社からではなかった安堵感...

いや、病院からの電話の方が重大だ

2日前に細胞診をしたばかり

乳がんがわかったときと同じように、

「検査結果が出たので、
 なるべく早く病院に来てください」

なんて云われるのだろうか...

一瞬で、頭の中は黒い記憶で
埋め尽くされた

母から受話器を受け取り出てみると、
女性の声だ

「前回の会計が間違っていたので、
 次回、加算してもよろしいでしょうか」――

なんともビビった3秒間だった

    2010年2月20日(土)

出版社B社から、
原稿が送り返されてきた

挨拶文も入っている

原稿も、
きっちりとビニール袋に包んであり、
仕事は丁寧だ

原稿を大切に扱ってくれているのが
よくわかる

が、その分、
なにもかもにお金がかかっている

便箋、封筒、送られてくる書類、
パンフレット、そして配送会社...

これもすべて、出版のために
何百万円も支払った人たちのお金かと思うと
胸が痛い

それにしても、
すんなり事が済んでよかった

もっとしつこくされるかと
覚悟していた

いや、十分しつこかったけれど

  【後 記】

    数年後、この出版社が
    いくつも訴訟を起こされていることを知る

    2010年2月22日(月)

今日は『平成22年2月22日』という、
人生に一度しか味わえない日だ

...かと云って、
特にどうってことのない、
“普通の日”なのだが...

    2010年2月23日(火)

今日は出版社3社に、
『乳がん体験記』の原稿を送った

もちろん、無理なのはわかっている

読んでくれるかどうかもわからない

返事もきっともらえない

そう、わかっている

でも動かなければ
なにもはじまらない

なんだか眠い...

身体が熱っぽい...

とっても怠い...

あした生理が来そうだ

嗚呼、地獄の大量出血が待っている――

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Source: りかこの乳がん体験記

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