おはようございます。
時間が経つのは早いもので、2023年も今日で最後の日を迎えました。
本日は2023年の相場をインデックス投資家目線で振り返ってみようと思います。
私の個人的な感想としては、
・円安と株高の影響で日本人の外国株投資家にとっては楽勝相場であった
・2022年の相場で逃げ出した人はリターンを取り逃す結果になった
・リターンを安定させるには10年〜20年の長期目線が重要
・新NISAで外国株に躊躇する気持ちは分かるが、資産配分にだけ注目して淡々と行うべき
となります。
皆さんはどのような1年だったでしょうか?
2023年の相場振り返り!「円安」「株高」の今、新NISAで外国株に投資すべきか?
2023年は「円安」「株高」で日本人外国株投資家は楽勝でした
以下はVTI(紫・米国株)とVT(赤・全世界株)の2023年のチャートです。
特に夏場以降でVTIのリターンが上回っていますが、VTIで+23%、VTで+18%ですので、どちらに投資していたにせよ「出来すぎな1年」と言えるでしょう。
これはVTI、VTといった米国ETFのチャートなので当然「ドル建て」の表示です。
この1年で「米ドル/円」の為替レートも円安に進みましたので、日本人の外国株投資家ならさらに利益が出ているはずですね。
2022年の相場で退場した人は大損した結果に
2023年とは対照的に、2022年の相場は悲惨でした。
以下はVTIとVTの過去2年チャートです。
先ほどの1年チャートとは見える景色が全く違っていますね。
円安の影響で気が付きにくいのですが、
「ドルベースで見ると、VTIやVTの価格は2年前の史上最高値にようやく復活した」
程度なのです。
逆に、2022年の相場で逃げ出してしまった人は、今年のリターンを全部取り損ねた結果になりますね。
やはり市場に長く居続けることが重要なのは間違いないようです。
リターンを安定させるには10年〜20年の長期目線が重要
このように、投資期間が1年や2年程度ですと、完全に「その年の相場次第」と言った印象を拭えません。
長期投資でリターンを安定させるには、投資期間を10年〜20年と引き伸ばすことが重要です。
同じVTIとVTでも、投資期間を2014年はじめ〜2023年末まで10年にすると見える景色が変わってきます。
この10年間はVTI(米国株)が優位であったという事実とともに、VTIでもVTでも10年長期保有していた人はどちらも勝っているという事実が見てとれますね。
しかも、これは配当再投資を含みませんので、この間に振り込まれた配当をコツコツ再投資していればもっと大きなリターンになっています。
円安・株高の今、新NISAで外国株に投資してOKか?
ここまでが2023年の相場振り返りでした。
悩ましいのは、あまりに「円安」「株高」が短期間に進んでしまったので、来年から始まる新NISAで外国株に投資してよいのか?ということですね。
これに関しては、
「短期的に株価が下がる可能性はあるが、新NISAはどうせ何十年も運用するので、投資タイミングの多少の差はリターンにほとんど影響しない」
ということになります。
よって、これまで投資をほとんどしてこなかった方は、家計全体に占めるリスク資産の比率を高めるため、年初からどんどん買い付けてOKでしょう。
まとめ
2023年は「円安」「株高」の影響で日本人の外国株投資家にとっては楽勝な1年でした。
「来年から始まる新NISAで外国株に投資して大丈夫か?」と心配になる気持ちは分かりますが、この先何十年も運用するなら全く問題ないでしょう。
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新NISAは生涯投資枠が1,800万円へ拡大したこともあり、入金力で大きな差がつくでしょう。
これまで投資を15年以上続けてきましたが、直近5年くらいでようやく複利効果を強く実感しています。
新NISAを正しく使うことができれば、老後資金の不安を解消する切り札になりますね。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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